エジプト旅行私的おすすめスポット①
目次
エジプトとは?
エジプトはアフリカ大陸の北東端、西アジアと接する位置にある国です。
リビア、スーダン、イスラエル、パレスチナと国境を接しています。
国東部の砂漠を南北に貫流し河口に広い三角州をつくるナイル川周辺に多くの都市があります。
ナイル川周辺を除き、国土のほとんどは砂漠のため雨はほとんど降りません。
夏は非常に暑く、冬は温暖ですが、1日の気温差が激しいです。
春の3~5月にハムシーンと呼ばれる砂嵐が吹くので
汚れても良い服装でスカーフやサングラスがあると便利です。
夏の5~9月頃は気温は連日30℃以上にもなり、日差しも非常に強くなります。
観光の際には熱中症対策を怠らないように気をつけましょう。
秋の9~10月も30℃前後の気温が続きますが
1日の気温差が大きいので服装には気をつけましょう。
冬の12~2月は雨もほとんど降らず温暖な気候となります。
日中は軽装で良さそうですが、首都カイロなどでは
急に気温が下がることも予想されますので、防寒着もあると安心です。
おすすめスポット
①ギザの3大ピラミッド
ギザのピラミッドはエジプトの首都カイロから約20キロほど離れた場所にあり
古代エジプトを統治していたファラオのクフ王・カフラー王・メンカウラー王の
陵墓として造られた3つのピラミッドをギザの3大ピラミッドと呼んでいます。
約4500年前に建造された巨大なクフ王のピラミッドの底辺は230メートル
約230万個の石を積み上げて造られており、その巨大さや精緻な構造には謎が多く
いまだ人々を魅了し続けています。
ピラミッドの周辺にはスフィンクスや王妃の陵墓など見どころも多く
世界中から観光客が訪れる古代遺跡となっています。
②スフィンクス
ギザの三大ピラミッドを見守るように座っているのがこちらのスフィンクス。
人間の顔とライオンの体を持ち、長さ約57メートル、高さ約20メートルもある巨大な像で
太陽神として古代エジプト時代から信仰の対象とされていました。
ギザのスフィンクスの建設はピラミッドと同じ紀元前26世紀ごろで
ファラオや神を守護する聖獣として造られたと考えられています。
巨大な石灰岩を削って造られており、その巨大さと謎めいた姿は現代も多くの関心を集めています。
③アブシンベル大神殿
世界遺産に登録されているアブシンベル大神殿は今から約3300年前に
ラムセス2世によって建設された巨大な岩窟神殿です。
大神殿の正面には4体のラムセス2世の巨大な彫像があり
ファラオの威厳を持ってエジプトを守護する姿を表現しています。
アブシンベル大神殿では夜間に音と光のショーが行われており
暗闇の中に浮かび上がる神殿や美しい映像などが楽しめます。
④アブシンベル小神殿
第19王朝のファラオであるラムセス2世が王妃ネフェルタリのために建造したアブシンベル小神殿。
神殿の正面には、4体のラムセス2世と2体のネフェルタリの立像が交互に並び
その足元には彼らの子どもたちの像が並んでいます。
内部のレリーフも保存状態が良く、列柱室では愛と美を司るハトホル神のレリーフの彫られた柱
前室では牛の姿をしたハトホル神にラムセス2世が捧げ物をする姿のレリーフなどを見ることができます。
⑤ナセル湖
ナセル湖はエジプトのナイル川がアスワンハイダムによって堰き止められてできた巨大な人造湖です。
ナセル湖クルーズでは船でしか行けない古代遺跡を見物するツアーなどがあり、
船上からは雄大な景観はもちろん、ダム建設により水没の危機にさらされ沿岸に移築された、
古代エジプトの寺院や遺跡を見ることができます。
大海原のようなナセル湖の美しい風景を楽しみながら、ゆったりとした時間をお過ごしください。
⑥ヌビア村
アスワンから南に広がるヌビア地方。
1952年に計画されたアスワンハイダムの建設によってアブシンベル神殿や
イシス神殿といったヌビア地方の遺跡群が水没してしまうことが懸念されていました。
そこでユネスコは救済活動を行い、ヌビア地方の遺跡群をダムに沈まない高台へ移築させました。
これがきっかけとなり世界中の国々が協力し、
貴重な文化遺産や自然遺産を保護しようと世界遺産設立のきっかけとなりました。
また近年では、ヌビア村の青を中心としたパステルカラーの家々が
フォトジェニックな村として注目を集めています。
⑦イシス神殿
イシス神殿はエジプト南部のアスワンに位置しフィラエ島に建てられています。
ナイル川の中州に位置するこの神殿は水位の上昇による水没を避けるため20世紀に近隣の島に移築されました。
古代エジプトの重要な女神であるイシスを祭った神殿で、多くの信仰と儀式の中心地でした。
エジプトの他の神殿と同様に精巧な彫刻や美しいレリーフで装飾されています。
イシス神殿はナイル川クルーズで船がアスワンに停泊している際に訪れることが多く
その美しい彫刻や神秘的な雰囲気が訪れる人々を魅了しています。
⑧アスワンのファルーカ
アスワンのファルーカは伝統的なエジプトの帆船で今もエンジンを使わず風と水の力だけで進みます。
ナイル川の静かな水面をゆったりと進むファルーカから眺める景色は素晴らしく
特に夕日の時間帯にはロマンチックな雰囲気が楽しめます。
ナイル川でのファルーカ体験はエジプト旅行の思い出に残る特別な時間となることでしょう。
⑨未完のオベリスク
アスワンの石切り場跡にある未完のオベリスク。
全長約42メートルにもなる巨大な石柱で、第18王朝時代のファラオである
ハトシェプスト女王によって依頼されたものといわれています。
古代エジプトにおいて彫刻や象形文字で装飾されたオベリスクは
エジプトの王や神々の権威や力を象徴するものでした。
未完のオベリスクは取り出すための採石作業中に亀裂が入ってしまったため
作業が中断され横たえられたままになったと考えられています。
今では、古代エジプトの建築方法や技術を垣間見れる貴重なスポットになっています。
⑩アスワンハイダム
アスワンハイダムは洪水のコントロールや灌漑用水の供給
そして電力の生産のためにエジプトのナイル川に建設され、1970年に完成しました。
しかし、ダムの建設によってナイル川の水位が変わったことで
周辺の古代エジプトの遺跡に影響が出ました。
イシス神殿など一部の遺跡は水没の危機にさらされましたが
国際的な保護運動により移設され、保存されました。
アスワンハイダムは幅3600メートル、高さ111メートルと巨大で
ダム湖畔から広がる水平線と青々とした水面が人気の観光スポットにもなっています。
⑪コムオンボ神殿
コムオンボ神殿はアスワンから約50キロメートル北の
ナイル川の東岸に位置し、プトレマイオス朝時代に建設された神殿です。
二重構造の神殿となっており、入口から見て左の神殿はハヤブサの頭を持つハロエリス神を、
右側の神殿はワニの頭を持つソベク神を祀っています。
このような二重の神殿構造はエジプトでは珍しく
異なる神々への敬意を示すために建設されたと考えられています。
コムオンボ神殿は豊富な彫刻やレリーフで装飾されており
特に医療道具を描いた珍しいレリーフが注目されています。
⑫ホルス神殿
ホルス神殿はナイル川の西岸に位置し、エドフ市の中心にあります。
プトレマイオス朝時代に建設されたこの神殿には守護神であるホルス神が祀られ、
壁画にはオシリス神話の一部であるセト神とホルス神の戦いが絵巻物のように描かれています。
何世紀にもわたり神殿は砂漠の砂やナイル川の堆積土によって埋没してしまいましたが、
1798年ごろに神殿の一部が発見され、その後神殿を発掘する作業が始まりました。
ホルス神殿はエジプトの遺跡の中でも保存状態が良いと言われ
至聖所や壁面のレリーフ、列柱室の天井など、古代と変わらぬ風景を見ることができます。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
本記事にまとめられなかったおすすめスポットを
次記事でもご紹介していますのでそちらもぜひご覧くださいね!