ニュージーランド旅行私的おすすめスポット②
目次
マオリ文化
ニュージーランドの先住民であるマオリの人々が最初に移住を始めたのはおよそ1,000年前
ポリネシアの島々から現在のニュージーランドの北部に渡ってきたと言われています。
ニュージーランドと呼ばれるようになったのは17~18世紀にかけてヨーロッパの白人が植民を行って以降で
それまでマオリの人々はこの地をアオテアロア(長い白い雲のたなびく地)と呼んでいました。
植民を行ったのは主に英国で、1840年にニュージーランド初の国際条約となる
ワイタンギ条約を英国と締結し、ニュージーランドは英国領となる一方で
マオリは自身の土地や文化の継承を約束されることとなりました。
同条約は多数のマオリ族の首長から署名を集めましたが、締結に際してマオリ語に翻訳された条約と
英語の条約では、双方の権利関係について解釈が異なる部分がありました。
加えて、そもそも条約自体が軽視されたことや、経済力の違い等から実質的な英国の支配が強まり
マオリは次第にその土地や言語、文化等が失われていく状況となります。
第二次世界大戦後、アジアやアフリカで多くの国が独立を勝ち取ったことや
南アフリカのアパルトヘイト廃止やアメリカの奴隷廃止等の国際的な人権回復の流れを受け
ニュージーランドでも1975年にワイタンギ審判所が設置されました。
ここでは、当初のワイタンギ条約の理念を前提とした審理が行われ
不当に没収された土地の返還や損害に対する補償金の給付等を通じて
マオリの社会的な地位は徐々に回復へ向かっています。
おすすめスポット
⑪マウントクック国立公園
クライストチャーチは南島の玄関口でもある都市で、英国風の街並みや
庭園が魅力のガーデンシティとして知られています。
特に、市の中心にあるハグレー公園は、ウォーキングコースや
ボタニックガーデンが整備され、四季折々の花々が楽しめます。
街を流れるエイボン川では英国風のパンティングに乗って川を巡ることができ
舟の上からポプラ並木や美しい風景が眺められます。
2011年の地震で大きな被害を受けた大聖堂は再建が進められており、
仮設の大聖堂として紙素材を使ったカードボード大聖堂が建てられ注目を集めました。
⑫ハグレー公園
ハグレー公園はクライストチャーチにある広大な都市公園で、
自然と調和した美しい景観が市民や観光客に愛されています。
ハグレー公園は約165ヘクタールもの広さを誇り、クリケット場、テニスコート
ゴルフコース、ランニングやサイクリングのコースが整備されています。
公園内を歩いたりピクニックを楽しんだり、日常から離れて自然の中で過ごすことができます。
公園の一角にはクライストチャーチ植物園があり、約250種類ものバラが咲き誇るバラ園や日本庭園、
温室など、さまざまな季節の花々を見ることができます。
⑬オークランド
オークランドは経済・商業の中心地でもあるニュージーランド最大の都市です。
別名がシティ・オブ・セイルズ(帆の街)と呼ばれるほど、マリーナや港が充実しています。
オークランドの海岸線は非常に美しく、セーリングやカヤックなどのウォータースポーツが盛んです。
周辺には50近くの島々が点在し、ワイヘキ島やランギトト島などへフェリーで行くプランも人気です。
オークランドには火山丘も多く、都市全体に広がる美しい景観を形成しています。
中でもマウント・イーデンやワン・トゥリー・ヒルは、市内を一望できる人気のスポットです。
⑭スカイタワー
オークランドのランドマークとなっているスカイタワーですが、
高さは328メートルで南半球で最も高いタワーです。
展望デッキからは、オークランド市内やハウラキ湾、周囲の山々や島々など
80キロ先まで見渡せる大パノラマが楽しめます。
スカイタワーではスリルを味わいたい人向けに地上までワイヤーだけで飛び降りる
スカイジャンプやタワーの屋外展望台を歩くスカイウォークといったアクティビティも用意されています。
地上階にあるスカイシティにはホテルやカジノ、劇場などもあり、一日中楽しむことができます。
⑮クロムウェル
クロムウェルは南島のクイーンズタウンから車で約1時間ほどに位置する
渓谷を流れるカワラウ川とダンスタン湖の交わるエリアに広がる町です。
クロムウェルはフルーツ栽培の町として知られており、チェリーやアプリコット
プラムやリンゴなどが多く栽培され、町では季節ごとに採れたての果物を楽しむことができます。
クロムウェルは1860年代のゴールドラッシュ時代に繁栄した町で
その歴史を感じさせるクロムウェル・オールドタウンには当時の建物や博物館が保存されています。
⑯ワナカ
ワナカは南島にある美しい湖と山々に囲まれたリゾートタウンです。
ワナカ湖は透明度が高く、穏やかな水面と周囲の山々の雄大な姿は人々を魅了します。
湖にある一本の孤立した木のワナカツリーが有名で、湖畔ではボートやカヤック、
パドルボードなどのウォーターアクティビティを楽しむことができます。
また、ワナカ周辺には比較的短時間で登れるウォーキングトラックがいくつかあり、
ハイキングやロッククライミングなどが楽しめます。
ワナカ郊外にはロブ・ロイ氷河トラックやスキー場などもあり
一年を通して多くの観光客を惹きつけるエリアです。
⑰トンガリロ国立公園
トンガリロ国立公園は北島中央部に位置し、ニュージーランドで初めて世界遺産に登録された国立公園で
3つの活火山(トンガリロ山、ナウルホエ山、ルアペフ山)がそびえ立っています。
マオリの神話や伝説と関連する地域でもあり、
火山の噴火口や溶岩流跡など、雄大な景観が広がっています。
トンガリロ・アルパイン・クロッシングは日帰りで楽しめる
トレッキングコースの1つで、約17キロの行程を歩くことができます。
火山地帯の風景や湖、噴火口など多様な自然景観を楽しめ、
特にエメラルド湖は美しいスポットとして人気が高いです。
⑱ダニーデン
ダニーデンは南島の南東部、オタゴ地方の中心都市です。
19世紀にスコットランドからの移民によって開拓された歴史があり
スコットランド風の建築が街中に見られ、南半球のエディンバラとも呼ばれています。
特にダニーデン駅舎やオタゴ大学のゴシック様式の建物は美しい歴史的建築物として有名です。
また、ダニーデンの東に位置するオタゴ半島は希少な野生動物の生息地として知られており
絶滅危惧種のイエローアイドペンギンやオットセイ、世界最大級の鳥アルバトロスなどが観察できます。
⑲ウェリントン
ウェリントンはニュージーランドの首都であり、市内にはウェリントンの象徴的な建物である
国会議事堂や19世紀に建てられた旧政府公邸、大学や博物館などが集まります。
風光明媚な港町としても有名で、ウォーターフロントエリアには
レストランやカフェ、アートギャラリーが立ち並びます。
また、標高196mの丘のマウント・ビクトリアの展望台からは
市内のパノラマが見渡すことができ、絶景スポットとして人気です。
ウェリントンやマオリの文化を展示した国立博物館のテ・パパ・トンガレワや
ウェリントン植物園など見どころも多いエリアです。
⑳タスマン氷河
マウントクック国立公園内の最高峰アオラキとタスマン山の間にあるタスマン氷河は
全長約27キロで、ニュージーランドで最も長い氷河です。
この氷河の端にはタスマン氷河湖が広がっており
独特の乳白色の水面に透き通るような青緑色の巨大な氷塊が浮かんでいます。
タスマン氷河湖では、ボートツアーが人気のアクティビティで
氷塊が浮かぶ湖を間近に見物することができます。
タスマン湖を一望できる展望台もあり、山々と湖が織りなす氷河谷の風景は圧巻です。
まとめ
ニュージーランドは日本と同じ島国であり、四季や温熱地帯があることなど
日本との共通点も多く、親しみの湧く国の1つです!
また、観光名所を巡る旅行も良いですが、他の国では楽しめないアクティビティも多いため、
いつもと違った海外旅行の楽しみ方ができるのもニュージーランド旅行の醍醐味です!
ですので、今回紹介した観光地やアクティブティを参考に、ニュージーランド旅行の
スケジュールや現地での旅の予定を立ててみてくださいね!