トルコ旅行私的おすすめスポット②
目次
世界屈指の親日国
トルコは有数の親日国の1つです。
そのきっかけとなったのは、1890年に起こったエルトゥールル号事件だとされています。
トルコの特使団を乗せた軍艦「エルトゥールル号」が日本近海で沈没したとき
日本人の必死の救援活動により69名の乗組員が救助されました。
その後のトルコによるイラン・イラク戦争での日本人救出劇や
東日本大震災での支援は、エルトゥールル号事件での日本人の対応へのお礼だと言われています。
他にも日本とトルコは政治、経済、文化的なつながりが深く、トルコの対日感情は非常に好意的です。
そのため、日本人がトルコに旅行に行くと、現地でとても親切にしてくれることが多くあります。
日本でトルコ旅行の人気が高いのは、このような理由もあるのでしょう。
おすすめスポット
⑬パムッカレ
パムッカレはトルコの南西部に位置し、白く美しい石灰棚の景観が見事な世界遺産です。
綿の城という意味を持つパムッカレは、斜面を流れる石灰質の温泉水が流れ落ちることで形成された
100以上もの白い石灰棚があり、まるで雪に覆われたような美しさを持っています。
石灰棚近くの丘の中腹には、古代都市のヒエラポリスの遺跡や
ローマ時代の遺跡が沈むパムッカレ温泉があります。
パムッカレは真っ白い石灰棚が空の色を映す風景が非常にフォトジェニックで
夕暮れ時や朝の光の中で、その美しい光景をカメラに収めることができます。
⑭ヒエラポリス遺跡
ヒエラポリス遺跡はトルコのパムッカレに隣接する都市遺跡で
古代ローマ時代からビザンツ時代まで長く繁栄しました。
ヒエラポリスにはハドリアヌス帝により造られた劇場やネクロポリス
公共広場や温泉浴場など様々な遺構が良い保存状態のまま残っています。
パムッカレの類まれな景観と石灰棚近くの台地の上に広がるヒエラポリスが見せる遺構の美しさは圧巻で
ヒエラポリスとパムッカレとして、1988年に世界遺産に登録されています。
⑮エフェソス
エフェソスはトルコの西南部に位置する古代都市で
保存状態の良いヘレニズム時代・ローマ帝国時代の都市遺跡を見ることができます。
エフェソス遺跡の見どころの1つ大劇場はヘレニズム時代に建設され
その後ローマ時代に拡張し約2万5000人を収容できたと言われ現在でもコンサートなどが行われています。
巨大な石柱が目を引くケルスス図書館や神殿跡など、エフェソスは古代の繁栄と
文化を感じさせる貴重な遺跡で、2015年に世界遺産に登録されました。
⑯トロイ遺跡
1998年に世界遺産に登録されたトロイ遺跡はトルコ西部のチャナッカレ近郊に位置し
19世紀にドイツ人のハインリッヒ・シュリーマンによって発掘されました。
トロイ遺跡は、ホメロスの叙事詩『イーリアス』に登場するトロイ戦争の舞台として有名です。
特にトロイの木馬の伝説はギリシャ神話の中でも重要なエピソードとされています。
トロイ遺跡は紀元前3000年ごろの青銅器時代から紀元前350~400年頃のローマ時代まで
全部で9層にわたる都市遺跡が確認されています。
※トロイの木馬は現在修復中のため、解体されておりご覧いただけません。工事の終了時期は未定です/2024年10月現在
⑰ペルガモン遺跡
ペルガモン遺跡はトルコの北西部に位置する古代都市で紀元前3世紀頃に建設されました。
ペルガモンの中心部にあるアクロポリスにはヘレニズム文化の遺構が多く残り
王宮跡に造営されたトラヤヌス神殿や、20万巻もの蔵書を誇ったペルガモン図書館
神話や宗教的な場面が壮麗な彫刻で描かれているゼウス大祭壇などがあります。
また、少し離れた丘には古代の医療センターとして栄えたアスクレピオン遺跡があります。
これらは2014年にペルガモンとその重層的な文化的景観として世界遺産に登録されました。
⑱イズミール
イズミールはエーゲ海の真珠とも呼ばれる美しい港町で歴史は紀元前3000年頃まで遡ります。
古代の歴史的な遺跡も多く、紀元前178年に哲学者としても知られる
マルクス・アウレリウス・アントニウス帝に再建されたローマ遺跡古代アゴラや
市街の眺望が楽しめるカディフェカレ城塞跡などがあります。
また、イズミール近郊のチェシメは美しいビーチがあるリゾートタウンとして多くの観光客が訪れます。
イズミールは古代からの歴史と現代の文化が融合した町であり、エーゲ海の観光拠点にもなっています。
⑲コンヤ
コンヤはトルコ中央部に位置しイスラム神秘主義の一派であるメヴレヴィー教団の発祥地として知られる町です。
セルジューク時代に建てられた繊細な彫刻やモザイクタイルが施されたモスクも多く残っています。
町の中心部にある、緑色の塔が印象的なメヴラーナ博物館は
メヴレヴィー教団の創始者の霊廟で現在は博物館として公開されています。
また、コンヤ近郊にある遺跡のチャタルホユックは
新石器時代の集落跡で2012年に世界遺産に登録されています。
⑳サガラッソス遺跡
サガラッソス遺跡はエイルディル湖・ベイシェヒル湖・ブルドゥル湖などの
湖が点在する湖水地方にある古代都市遺跡です。
標高1500メートルにあり、遺跡も良好な保存状態が保たれています。
古代ローマ時代に建設された大劇場は座席や舞台の一部が今も残り
寺院や図書館などの遺構も点在します。
また、巨大なニンファエウムがあり、修復を経て当時のように水が噴き出します。
サガラッソスは、現在も発掘作業など考古学的な調査が進んでいる場所で
遺跡の新たな発見や研究成果が続々と報告されています。
⑲アンカラ
アンカラはトルコの首都であり、ローマ帝国やオスマン帝国の時代から続く遺跡が多く残っています。
7世紀頃にビザンツ帝国が築いたアンカラ城の城塞からはアンカラの美しい街並みが一望できます。
アタテュルク廟はトルコ共和国の創設者である
ムスタファ・ケマル・アタテュルクの墓がある壮大なモニュメントです。
中には博物館が併設されており、彼の肖像画や愛用品なども展示されています。
アンカラには博物館や文化施設も多く、ヒッタイト帝国に関する遺物を多く展示する
アナトリア文明博物館など見どころは尽きません!
⑳ハットゥシャシュ遺跡
ハットゥシャシュ遺跡はトルコ中央部のボアズカレにあり
紀元前17〜16世紀頃にかけて繁栄したヒッタイト帝国の首都でした。
全長約6キロメートルにわたる巨大な城壁にはいくつかの門が設置され
特にライオン門・スフィンクス門・王の門といった
装飾が施された門は古代の彫刻技術を今に伝えています。
また、ヤズルカヤ神殿は岩場に彫られた露天神殿で
ヒッタイトの神々の儀式が描かれたレリーフが見事です。
ハットゥシャシュはヒッタイト帝国の高度な建築技術と
都市計画を示す遺跡が残されていることが評価され
1986年に世界遺産に登録されました。
㉑サフランボル
サフランボルはトルコ北部に位置する町でシルクロードの宿場町でもありました。
オスマン帝国時代の伝統的な木造家屋や17〜19世紀頃に建てられた歴史的建造物が多く残されています。
白壁に赤い屋根、木製の格子窓が特徴で町全体が世界遺産に登録されています。
サフランボルには邸宅の内部を公開している民家があります。
カイマカムラル・エヴィはオスマン帝国時代の
19世紀はじめに建てられた古民家で、当時の暮らしを知ることができます。
また、昔ながらのバザールは刺繍された手芸品や
伝統的な工芸品などを買うことができると人気のスポットです。
㉒アンタルヤ
アンタルヤは地中海沿岸に位置するトルコ屈指のビーチリゾート地です。
透明度の高いコバルトブルーの海と白い砂浜が広がる美しいビーチには世界中からリゾート客が訪れます。
カレイチと呼ばれる旧市街には石畳の狭い道や古い建物が並び歴史的な雰囲気が漂っています。
ローマ時代に建造されたハドリアヌス門や、
高さ約38メートルの美しい尖塔イヴリ・ミナーレなどもこのエリアにあります。
アンタルヤは一年を通して温暖な気候が特徴で周辺には古代遺跡や
美しい自然景観も多く、一年を通して人気のスポットです。
㉓ネムルート山
トルコの東部・南東部にも多くの遺跡が眠っています。
その観光の目玉と言えば世界遺産ネムルート山です。
約2000年前に存在したコンマゲネ王国の王・アンティオコス1世の墓と言われています。
標高約2134メートルのその頂は台座を転げ落ちた石像の頭部が並び
その後ろには積みあがった小石で作られたピラミッドがたたずみ、不思議な光景を造りあげています。
日の出に照らされ刻々とその表情を変えていく石像群は非常に神秘的で一瞬たりとも見逃せません。
㉔ベリーダンスショー
ベリーダンスは、トルコや中東の伝統的なダンスでトルコの観光の一つとして人気があります。
ダンサーは民俗音楽に合わせて柔らかくしなやかな動きを見せ、特に腰や腹部の動きが特徴的です。
これらの動きは、優雅さと力強さを兼ね備えており、観客を魅了します。
ベリーダンスショーでは鮮やかでエキゾチックな衣装も大きな魅力の一つです。
ダンサーたちは、煌びやかなビーズや刺繍が施された衣装をまとい、その美しさが一層引き立ちます。
トルコ旅行の思い出に、異国情緒あふれるベリーダンスショーをお楽しみください。
まとめ
定番の世界遺産から今注目を集めているスポットまでを
2記事に渡ってご紹介しましたがいかがでしたでしょうか。
トルコは歴史、建築、宗教、文化のすべてが凝縮された場所であり
その多面的な魅力は訪れる人々を魅了します。
実際に足を運んでその美しさや壮大さを
5冠を使って味わってみてくださいね!