ココだけは絶対に行って欲しい!ブルガリア旅行私的おすすめスポット - 死ぬまでに行きたい!世界旅行カタログ

ブルガリア旅行私的おすすめスポット

 

ブルガリアとは?

ブルガリアはバルカン半島東部に位置する東ヨーロッパの国で、東部は黒海に面しています。

トルコとバルカン諸国に接し、宗教の多数派はキリスト教正教会ですが、

イスラームを信仰する国民もおり、人口の1割がトルコ人です。

 

国土の中央をスターラ山脈が走りその北側はルーマニアとの国境をなす

ドナウ川沿いの平野、南側にはトラキア平原が広がります。

南部は地中海性気候の影響で夏は気温が高く乾燥しますが、北部では夏の降水量が多くなります。

 

14世紀末からオスマン帝国に支配され、20世紀はじめに独立しました。

第二次世界大戦では枢軸国側で参戦し、戦後は旧ソ連の占領を受け

1946年にソ連の影響下で社会主義体制の国に移行しました。

 

1989年の共産党政権崩壊以降、改革が進みました。

経済改革では困難な時期もありましたが、2000年代にNATOとEUに加盟し

現在はEUとの貿易関係が順調に進み安定しています。

 

欧米や日本との関係とともにロシアや

バルカン諸国との関係も重視する外交方針をもっています。

 

ブルガリアヨーグルト

日本ではヨーグルト=ブルガリアヨーグルトをイメージする方が多いと思いますが

実はヨーグルト自体はモンゴル、インド、中近東など様々な伝統的食べ物であります。

 

なぜブルガリアなのか?という点については19世紀に微生物学の進展があり

メチニコフ(生物学者)が腸内の腐敗菌を抑える乳酸菌がヨーグルトに含まれていると推論しました。

 

1908年にノーベル賞を受賞してヨーグルトが大きな注目を集め

長寿食として欧米などの一般家庭でも広く取り入れられました。

 

日本メーカーとライセンス契約を結んでいる

ブルガリア国営企業LP社のテレビ宣伝には日本人男性が登場をしています。

 

またLB社のウェブサイトには【2400万人の日本人はブルガリアヨーグルトで新たな1日を迎える】や

【日本におけるブルガリアヨーグルトの生産量は20万トン】など日本についての掲載や情報が多いです。

 

おすすめスポット

①リラの僧院

リラの僧院はブルガリアのリラ山脈の奥に位置し

1983年に世界遺産に登録されたブルガリアで最も有名な正教会です。

 

僧院は、リラのイオアンによって10世紀に設立されましたが

19世紀の火事によって大半が崩壊してしまいました。

 

現在見られるリラの僧院は再建されたものです。

火事の被害を唯一逃れたフレリョの塔は14世紀の姿を残しています。

 

僧院内には住居部分があり、大聖堂、図書館、豪華なキッチン、

修道僧の居住スペースなどが含まれています。

 

五つのドームと、三つの祭壇、二つのチャペルをもつ大きな大聖堂の天井や壁には

金色のイコノスタシスやブルガリア復興期の画家によるフレスコ画がいたるところに描かれており

これらは当時の有名画家が集められて描いたものです。

 

②アレクサンドルネフスキー大聖堂

アレクサンドル・ネフスキー大聖堂はネオビザンチン様式で建てられ

ロシアとブルガリアの歴史的な関係を象徴しています。

 

この大聖堂は1877~1878年の露土戦争で戦死したロシア兵士たちを記念して建設。

大聖堂の建設は1882年に始まり1912年に完成しました。

 

全長72m、幅42m、高さ52mで内部面積は3,170平方メートルあり

最大で10,000人を収容できます。

 

内部にはイタリアやモロッコの大理石、ブラジルのオニキス、

インドのアラバスターが使われており、豪華な装飾が施されています。

 

鐘楼は53mの高さがあり、12個の鐘を有し

もっとも大きな鐘は30km先でも聞こえるほどです。

 

③イヴァノヴォの岩窟教会群

イヴァノヴォの岩窟教会群はブルガリア北東部のルセンスキ・ロム川沿いに位置し

中世のブルガリア文化を象徴する重要な遺跡です。

 

この教会群は12世紀に初めて修道士によって岩を彫って造られ

14世紀にはタルノヴォ派の絵画技術が用いられたフレスコ画が描かれました。

 

フレスコ画には「最後の晩餐」や「洗礼者ヨハネ」など

聖書の場面が描かれており、その芸術的価値は非常に高いです。

 

この複合施設には教会、礼拝堂、修道院が含まれており、現在でも見学可能な

「聖母マリア教会」はとくに保存状態が良く、美しいフレスコ画が見どころです。

 

1979年にユネスコの世界遺産に登録され、ブルガリアの中世美術の重要な例として認められています。

この歴史的遺産は、宗教的、文化的な価値が高く、訪れる価値があります。

 

④ボヤナ教会

ボヤナ教会は首都ソフィアのボヤナ地区に位置する中世の正教会であり

ユネスコの世界遺産に登録されています。

10世紀から19世紀にかけて建設され、とくに1259年に描かれたフレスコ画で有名です。

 

教会は三つの建物から成り最古の東側の教会は10世紀に建てられ

その後13世紀にセバストクラトール・カロヤンによって拡張されました。

 

フレスコ画には、当時の支配者や聖人の姿が鮮やかに描かれており

その芸術性はヨーロッパ・ルネサンスの先駆けとされています。

 

ボヤナ教会は1927年に国家の文化財に指定され、1979年には世界遺産リストに加えられました。

2006年に大規模な修復が完了し、現在は国立歴史博物館の一部として運営されています。

 

⑤コプリフシティッツァ

コプリフシティッツァはブルガリアの中央部に位置する歴史的な町です。

町は中部山脈の麓にあり19世紀のブルガリア復興期の建築を保存しています。

 

町全体が建築保護区に指定され、多くの博物館や文化的な記念物が点在。

訪れる観光客は石畳の道を歩きながら、英雄的な過去の出来事や独立運動の歴史に触れられます。

 

町の中心部には、4月蜂起の記念碑や、ブルガリアの教育者や啓蒙家たちの歴史を紹介する博物館があります。

特に、リューベン・カラヴェロフ博物館や、トドル・カブレフ博物館が人気を集めています。

 

また、伝統的なブルガリア料理を提供するタベルナや、地元の工芸品を販売する市場も魅力的です。

 

⑥ヴェリコタルノヴォ

ヴェリコ・タルノヴォはブルガリアのバルカン山脈の東部に位置する

美しい古都で5千年を超える歴史を持つ街の一つです。

 

12世紀から14世紀にかけて第2次ブルガリア帝国の首都として政治、経済

文化、宗教の最重要拠点となり、第3のローマとも称されました。

 

ヤントラ川沿いに広がり緑豊かな風景と崖にへばりつくように連なる

古い家々が織り成す風景は、東ヨーロッパでも際立つ美しさを持っています。

 

市街の路地へ一歩入ると、石畳に石造りの民家が続きサモヴォドスカタ

という市場が観光客を迎えており、金銀細工、陶器、織物、革製品、木彫り

絵画、刺繍やレースの手芸品などの小さな店が軒を連ねています。

 

どのお店も職人さんたちが工房で作ったものを販売しています。

 

⑦ベログラドチク要塞

ベログラドチク要塞はブルガリアの北西部、ベログラドチク市に位置する古代の要塞です。

 

この要塞はローマ帝国時代に築かれ、14世紀にはヴィディン王国のツァーリ

イヴァン・ストラツィミルによって拡張され、オスマン帝国の支配下では

反乱の抑圧や地域防衛のために使用されました。

 

要塞の特徴として厚さ2m、高さ12mの堅固な壁があり、内部には3つの独立した庭があります

これらの庭はゲートで繋がれており、要塞全体の面積は10,210平方メートルにおよびます。

 

また、要塞周辺には有名なベログラドチク岩があり

これらの岩は自然の要塞としての役割も果たしていました。

 

 

壁に設けられた銃眼やベログラドチク岩を背景にした

美しい景観が要塞内の見どころになっています。

 

⑧プロヴディフの円形競技場

プロヴディフの円形競技場は2世紀初頭にローマ帝国のハドリアヌス帝の治世中に建設されました。

全長約240m、幅約50mで、30,000人の観客を収容できる規模を誇ります。

 

この競技場は、当時の都市フィリッポポリスの北部に位置し防御壁に囲まれていました。

競技場の構造には、ビザンチンおよび古代ブルガリアの建築技術が取り入れられており、

石とレンガが交互に積み上げられた設計が特徴です。

 

内部にはスポーツ競技とともに音楽や詩、芸術の競技も行われていたことを示す遺構が残っています。

現在、競技場の一部は地表に現れており、とくに北端のセミサークル型の観客席が見どころです。

また、観光客は地下に下りて、古代の町のレベルを体感することもできます。

 

⑨ツァレヴェツ要塞

ツァレヴェツ要塞は1185年から1396年にかけて第2次ブルガリア帝国の

主要な防衛拠点として機能し、同国の首都タルノヴォの象徴的存在でした。

 

この要塞は王宮や教会、行政建物など多くの建造物が立ち並び

その歴史的価値と美しい景観から多くの観光客を引きつけています。

 

要塞の敷地は広大で三つの主要な入り口、二つの戦闘塔、そして城の教会があります。

また、昇天教会は要塞の中心部に位置し、その歴史的な建築様式が訪れる者を魅了。

 

要塞の見どころの1つにサウンドと光のショーがあり、夜間に行われるこのショーでは

照明や音楽を駆使してブルガリアの歴史が視覚的に再現されます。

 

⑩聖ネデリャ教会

聖ネデリャ教会はブルガリアの首都ソフィアにある重要な正教会の教会です。

10世紀に創建され、度重なる破壊と修復を経て現在の姿になりました。

 

特に1925年の爆破事件では150人以上の命が失われ

その後、1933年までに近代的な外観に修復されました。

 

この教会は市内中心部のスヴェタ・ネデリャ広場に位置し

石造りの基礎と木造建築が特徴です。

内部には美しいフレスコ画があり、訪れる観光客を魅了しています。

 

聖ネデリャ教会はブルガリア正教会の信仰の中心地であり、歴史的・文化的価値が高いスポットです。

教会を訪れる際には、ソフィアの他の観光スポットとあわせて計画するのがおすすめ。

ソフィア中心部にあるため、アクセスも便利です。

 

まとめ

いかがでしたでしょうか。

ブルガリア=ヨーグルトというイメージが

ほんの少しでも変わったのではないでしょうか。

 

ブルガリアはバルカン半島の要衝にあり、今回紹介した教会や要塞など歴史的建物も多く

古くから数々の民族が混じり合い、独自の文化を築き上げてきた国です。

 

また、モスクと教会が同居する国としても珍しく

独特の佇まいも魅力の1つとなっています。