オーストリア旅行私的おすすめスポット
目次
オーストリアとは?
オーストリアはヨーロッパ大陸のほぼ中央に位置し
ドイツやイタリア、チェコ、ハンガリーなど8ヵ国に囲まれた内陸国です。
国土の約3分の2をアルプス山脈が占め、切り立った雪山や氷河、
山腹の牧草地など、豊かな自然に恵まれた国です。
北部をドナウ川が西から東へ貫流し首都ウィーンは
ドナウ川流域の盆地にあり「芸術の都」として有名です。
18世紀を代表する音楽家のモーツァルトもここウィーンで
天才的な音楽の才能を発揮し、ピアニスト、作曲家として名声を博しました。
ハプスブルク家
13世紀後半からこの地を支配したハプスブルク家は
フランス王妃となったマリー・アントワネットに代表されるように
ヨーロッパの王室間の姻戚関係を通して大きな影響力を持ってきました。
第一次世界大戦に敗れてハプスブルク家の帝国は崩壊し
第二次世界大戦時はナチスドイツに併合されました。
戦後は米英仏ソの4ヵ国の分割占領を経て
1955年に永世中立国として独立を回復しました。
ウィーンには、IAEA(国際原子力機関)やUNIDO(国連工業開発機関)など
国連諸機関の本部が置かれ、オーストリアは国連の平和維持活動に
積極的に取り組んでいます。1995年にEUに加盟しました。
アルペンスキーが盛んで、スキーリゾートが多数あります。
スキーのメッカ、キッツビュールにはスキーW杯の
ダウンヒル(滑降)コースにもなっているハーネンカム山があります。
おすすめスポット
①美術史美術館
ハプスブルク家が収集した15~18世紀頃の絵画の他、古代エジプト
ギリシャ、ローマの美術品などを所蔵している美術館です。
ルーブル美術館などのようにヨーロッパの美術館の多くは
かつての宮殿や城などが利用されていますが
美術史美術館は初めから美術館として建設されています。
豪華な中央階段や天井画など館内全体のインテリア装飾が他とは違った魅力を備えており
建物自体がひとつのアート作品であるとも言えます。
②ベルベデーレ宮殿
ベルベデーレ宮殿は王家ハプスブルク家に仕えトルコ軍からウィーンを救った
英雄プリンツ・オイゲン公の夏の離宮として建てられた美しい宮殿です。
上宮と下宮の2つの建物があり、それぞれが美術館として利用されています。
上宮のオーストリア・ギャラリーにはグスタフ・クリムトの代表作の接吻をはじめ
19~20世紀の世紀末美術を代表するエゴン・シーレや
オスカー・ ココシュカなどの作品が数多く展示されています。
また、庭園からは美しいウィーン市街が一望できます。
美術ファンにもちろんおススメですが、
宮殿の外観や庭園も素敵なので美術に興味のない方でも充分に楽しめます。
③シェーンブルン宮殿
ハプスブルク家の歴代君主が過ごした夏の離宮で現在宮殿と庭園群は世界遺産に登録されています。
6歳のモーツァルトが初めて演奏し、あのマリー・アントワネットが嫁ぐまで育った場所でもあります。
外観はバロック様式、内部はロココ様式が用いられ、1,400もある部屋のうち40室が公開されています。
内部の豪華さはもちろん、マリアテレジア・イエローと呼ばれる鮮やかな黄色の外観と広大な庭園にも圧倒されます。
他にもマリー・アントワネットの部屋などが見学でき、歴史好きな方にオススメの場所です。
④シュテファン寺院
シュテファン寺院は塔の頂上から市街地を一望できるウィーンのシンボルとも言える大聖堂です。
12世紀半ばより建造が開始され、1359年には現在も残る南塔が完成しました。
その高さは136.7mと教会の塔としては世界で3番目に高いものです。
正面入口は中世中期のロマネスク様式、外観は中世後期のゴシック様式、
そして内部の祭壇は近世のバロック様式と、10世紀から16世紀の
ヨーロッパの歴史そのものを象徴する構造となっています。
市民からはシュテッフルの愛称で親しまれており、ユニークなデザインのモザイク屋根が見どころです。
オーストリアの国章とウィーン市の紋章、反対側にはオーストリア・ハンガリー帝国の
双頭の鷲が23万枚ものタイルで描かれています。
⑤ウィーン歴史地区
古代ローマ帝国の要塞から始まり、ドナウ川沿いの交易地、
そして神聖ローマ帝国の帝都と実に2000年以上もの歴史を持つ古都ウィーン。
その歴史の中でも特に傑出した16世紀のゴシック建築、
19世紀の都市計画などがユネスコに評価され、
2001年に世界遺産として登録されたのがウィーン歴史地区です。
ホーフブルク王宮やシュテファン寺院、国立オペラ座など、
錚々たる建築物がこの地区に集中しています。
⑥ホーフブルク王宮
神聖ローマ帝国の皇帝としてヨーロッパの半分以上を支配したハプスブルク家。
そのハプスブルク家歴代当主が600年以上にわたって代々居城としたのがホーフブルク王宮です。
ホーフブルクとはドイツ語で王城という意味です。
現在はオーストリア大統領の公邸、国立図書館、シシィ博物館
といった各種公共施設がその内部に入居しています。
ウィーンの過去と現在、そして未来を1ヶ所にまとめた王宮と言えます。
⑦ケルントナー通り
ウィーンの中心部を南北に走るケルントナー通りはウィーン地下鉄の
一大ターミナルであるカールスプラッツ駅近辺を起点に国立オペラ座の
横を通ったのちシュテファン寺院に至る、ウィーンでも屈指の目抜き通りです。
特に歩行者天国となっている北半分には道の両側に歴史のあるカフェやホテルが立ち並ぶほか
楽師や大道芸人が絶えず生演奏や芸を披露するにぎやかな光景が広がっています。
チョコレートケーキのザッハトルテで有名な「ホテル・ザッハー」、
シシィゆかりの菓子店「ゲルストナー」、第三の男のロケ地になった「カフェ・モーツァルト」など、
他にも有名カフェもたくさんあるので観光やショッピング、のんびり散策を楽しみたい方にオススメです!
⑧国立オペラ座
ドイツオペラ・イタリアオペラの双方の殿堂と言えるのが
ウィーン国立歌劇場、またの名を国立オペラ座です。
内部見学時の説明やオペラの字幕には日本語も選べるため
見る・聴くだけでなく知る楽しみも満喫できるのが嬉しいところです。
またオペラのみならず、世界的な人気を誇るウィーン・フィルハーモニー管弦楽団や
ウィーン国立バレエ団の本拠地も兼ねています。
音楽好き、芸術好きならぜひ本場のオペラやバレエの公演を体感してみましょう。
そして幕間の休憩時間は真っ先にホワイエへ向かい、紳士淑女に混じりながら
グラスワイン片手に優雅なひと時を過ごすのがおススメです!
⑨モーツァルトハウス
1784年から87年の3年間モーツァルトが住居とし
代表作である「フィガロの結婚」を作曲したのがモーツァルトハウスです。
現在は4階建ての建物すべてがモーツァルトの生涯と作品
そして18世紀の時代背景を象徴する展示物を紹介する博物館となっています。
モーツァルトの愛用した家具や楽譜、衣装のレプリカなどの展示が見どころとなっているため
モーツァルトファン、クラシックファンにおすすめです!
また、オーディオガイドには日本語もあるのでドイツ語がわからなくとも安心して楽しめます。
ですが、ひっそりとした外観なので、初めて行く際は入り口を見落とさないようご注意ください。
⑩聖ペーター教会
ウィーンの旧市街、シュテファン寺院のすぐ近くに位置する聖ペーター教会は
9世紀に創建されたウィーンでも2番めに古い教会です。
現存する建物は18世紀にバロックの巨匠・ヒルデブラントによって再建されたもので、
天井を飾るロットマイヤーによるフレスコ画の聖母マリアの被昇天をはじめとする
教会内部の内装はウィーン一(いち)と言って良いほどの美しさを誇ります。
まとめ
モーツァルトやベートーベン、シューベルトなど、現代にも語り継がれている
偉大な音楽家を数多く輩出してきたオーストリアのウィーン。
彼らが実際に音楽を作った建物、演奏を奏で人々を魅了してきた場所、
そして彼らが生涯見てきた世界を、ぜひ一度あなたも見てみませんか?