スウェーデン旅行私的おすすめスポット
目次
スウェーデンとは?
スウェーデンはスカンディナビア半島の東側に位置する国で北はフィンランド、
西はノルウェーに接し、東はボスニア湾とバルト海に面します。
主要産業はボルボで知られる自動車などの機械工業、化学工業、林業、ICTなどで
高い技術力を背景とした輸出が経済を支えています。
国土の約6割を森林が占め、良質な針葉樹は家具や
住宅用材として輸出され、また紙パルプ産業も発達してきました。
北部のキルナ鉱山、イェリバレ鉱山を中心として産出される鉄鉱石などの地下資源も豊富ですが
ボスニア湾が冬に凍結するため、隣国ノルウェーの不凍港であるナルビク港まで運ばれ海上輸送されてきました。
しかし現在は砕氷船が発達し、ボスニア湾のルレオ港も積出港になっています。
フィーカの時間
スウェーデンの生活慣習を語る上で欠かせないのはフィーカという文化です。
これはコーヒーブレイクと言うとわかりやすいかもしれませんが、単なる休憩以上の意味を持っています。
スウェーデン人にとってフィーカは毎日の生活の中に欠かせないものであり
少なくとも1日に1回、多いときには1日に数回のフィーカの時間をとります。
冗談のようですが、10時と15時は多くの人々がフィーカの時間を取るため
電話を掛けても繋がらないとさえ言われています。
フィーカではコーヒーが飲まれることが多いですが
紅茶やルバーブジュースなどというパターンもあります。
また、シナモンロールなどの甘いお菓子を一緒に食べたり
サンドイッチなどの軽食を食べたりすることもあります。
つまり、フィーカの本当の意味はコーヒーを飲むという行為そのものではなく
「落ち着いた時間を一日に一度は必ず取る」というところにあります。
世界有数の極寒地であるスウェーデンでは屋内で過ごす時間が多かったために
現在でもこうしたコーヒーブレイク文化が残っているのかもしれません。
ちなみに「フィーカをしない?」というのは最もカジュアルな
コミュニケーションの1つであると同時に異性へのアプローチの第一歩でもあるそうです。
おすすめスポット
①ストックホルム宮殿
ストックホルム宮殿はスウェーデンの国王が暮らす公邸です。
スウェーデンでは現代でもなお君主制を保つ珍しい国でもあります。
1700年代に作られたバロック様式となっており
11階建ての宮殿には寝室からミーティングルームまで600室もあります。
ツアーに参加すれば一部の部屋や宝物庫の見学も可能です。
おすすめの見どころは、バーナドット ギャラリー。
歴代国王の肖像画がずらりと並んでおり、1500年以上続く王室の歴史を肌で感じることができます。
②ストックホルム市庁舎
ストックホルム市庁舎はメーラレン湖に面するナショナル・ロマンティシズム建築の美しい建物。
市庁舎内部には、貴重なタペストリーや絵画、シャンデリア、真ちゅうの扉など、豪華な調度品がたくさんあります。
年間を通して見学でき、イタリア・ルネサンス様式の広場を模した青の間は
毎年12月に執り行われるノーベル賞祝賀晩餐会の会場として有名な大広間です。
③ノーベル博物館
ノーベル博物館はガムラスタンのメイン広場に面した場所に建つ博物館。
18世紀に建造された当時の面影を残す、歴史ある有名な建築物です。
2001年にノーベル賞100周年を記念し、証券取引所の建物を利用してオープンした博物館内には
アルフレッド・ノーベルの生涯やノーベル賞の歴史が展示されています。
ここでしか手に入らないお土産もたくさんあります。
④ガムラスタン
中世の街並みが今も残る、ストックホルムの旧市街エリア・ガムラスタン。
ガムラスタンとはスウェーデン語で古い街を意味し
スターズホルメン島という1時間もあれば一周できる小さな島にあります。
迷路のような曲がりくねった細い路地が続く魔女の宅急便のモデルになった場所で
王宮や教会、博物館など歴史的な建物が集まっています。
⑤ストックホルム大聖堂
ストックホルム大聖堂はストックホルム王宮のすぐ南に位置するストックホルム最古の由緒ある教会。
ストックホルムの開拓とほぼ同時期の13世紀に建てられ、改築、
増築を繰り返しながら現在の大きさになったのは1480年代のことです。
長い間、国王、女王の戴冠式、結婚式が行われた場所としても有名で
2010年にはヴィクトリア王女とダニエル王子の結婚式が行われ注目を集めました。
緑色の屋根とオレンジの外壁が印象的な歴史的建築物です。
⑥ストックホルム市立図書館
スウェーデンの建築家、グンナー アスプルンドが設計した芸術的な図書館。
オレンジの円筒型という独特な外観は、図書館だと初見では分からないほどです。
中央が吹き抜けになっており、本が詰まった本棚を360度見渡すことができます。
本そのものが装飾になったようなおしゃれな内観にうっとりすることでしょう。
市民図書館のため入場料はかかりませんが、市民の方々は毎日普通に利用しているので
刊行される際には騒いだりフラッシュで写真を撮影したりは控えましょう。
また、円筒状の館内ではゆるやかなウェーブに沿って本棚が並びます。
どこまでも続く終わらない本棚、上も下も本で埋め尽くされた空間。
本好きにはたまらない空間になっていますよ。
実は、館内にある椅子やテーブルといった什器も
グンナー アスプルンド(Erik Gunnar Asplund)による設計。
見て、感じて、座って、書いて感じる彼のモダンデザイン。
デザイン好きの方、アンティーク好きの方にもおすすめしたいスポットです。
⑦ヴァーサ号博物館
1628年の処女航海でストックホルム港に沈没した王室の軍艦「ヴァーサ号」が展示されている博物館。
沈没後、すぐに引き上げが試みられ大砲や貴重品は1664年までにほぼ回収されました。
しかし、船体の回収にはことごとく失敗し海底に沈んだまま放置され、
沈没から333年後の1961年、ついに引き上げに成功しました。
船は復元作業ののち1988年から展示されています。
⑧ヨータ運河
ヨータ運河は18世紀に人工的に作られた運河で、かつてはスウェーデンを
東から西へ行くのに、人々はデンマークの領海を通る必要がありました。
デンマークの領海を通ると通行を妨害されたり、通行税を取られたりして都合が悪い。
そんな中作られたのがヨータ運河なのです。
鉄道が普及するまで、スウェーデン国民の流通や産業の発展を助けた偉大な運河なのです。
現在は流通網としての役目を終え、ゆったりとくつろぎたい人々の憩いの場となっています。
観光客向けには、大きなクルーズ船でゆったりと川をすすむツアーなどが人気を集めています。
移動時間まで楽しみたい!そんな方には、ストックホルムから
ヨーテボリまでを4日間かけてすすむ客船ツアーがおすすめ。
お子さま連れの方や足の悪い方でも気にすることなく
さまざまな湖や城を眺めることができます。
⑨ドロットニングホルム宮殿
ストックホルムからフェリーで約50分。
白鳥が遊ぶメーラレン湖に浮かぶ島「ローベン島」の広大な庭園に建つのがドロットニングホルム宮殿です。
1991年に世界遺産に登録されましたが、現在も国王一家の住居として使用されています。
北欧のヴェルサイユと呼ばれる宮殿はフランスやイタリアの影響を受けて16世紀に建てられ
その後改装を重ねながら現在もその華麗な姿を留めています。
⑩ウプサラ大聖堂
天高くそびえる二つの尖塔がシンボルとなっているウプサラ大聖堂。
1287年から建設が始まり、1435年以降に使用され始めたという記録が残っています。
1702年の大火により大聖堂は激しい損傷に見舞われましたが、
その後再建により1619年ルネサンス風の外観に手直しがされたのが現在の姿です。
中世から17世紀後半までスウェーデン王や王妃など
王族の戴冠式が行われてきたのも、ここウプサラ大聖堂でした。
その後1872年からストックホルム大聖堂が戴冠式の会場となるまで
数百年もの間ウプサラ大聖堂はスウェーデンの信仰の中心でした。
まとめ
豊かな自然と歴史ある街並が共存するノーベル賞ゆかりの地のスウェーデン。
比較的治安が良く英語も通じやすいので、初めての北欧旅行にもオススメです。