スロベニア旅行私的おすすめスポット
目次
スロベニアとは?
スロベニアはバルカン半島の北部に位置し、北はオーストリア、東はハンガリー
南はクロアチア、西はイタリアと国境を接する国です。
北部のオーストリアとの国境沿いはアルプス山脈の東端にあたり、ドナウ川の支流サヴァ川が流れます。
国土の62%(2017年)が森林で、ヨーロッパの中でもとくに自然の豊かな国です。
ジュリア・アルプス山脈のトリグラウ山は国内最高峰で国家のシンボルであり
スロベニア唯一の国立公園であるトリグラウ国立公園の中心に位置します。
南西部にはカルスト地形の語源となった石灰岩できた台地が広がり
総延長が20km以上もあるポストイナ鍾乳洞があります。
スロベニアの民族衣装
①ペチャ
ペチャは民族衣装の中で一番最初に利用された被り物の一つです。
ペチャは中世後期から様々な階層の女性が身に着けていました。
19世紀前半までは、スロベニア農家の大半の女性はこのペチャを身に着けていましたが
身分の高い女性はペチャに代わって帽子を身に着けるようになっていったそうです。
19世紀中ごろにはシルクやウール、綿でできたカラフルなペチャが出始め
1880年代には白いこれまでのペチャは日曜日や祝祭日のみに身に着けられるようになりました。
その頃には伝統的なこれまでのペチャは逆に
価値がある特別な時に身に着けるアイテムに変化していきました。
②アヴバ
これは女性だけではなく男性や子供もみにつけていた被り物で、そのスタイルで身分がわかるものです。
身分の高い人はアヴバをルネッサンス時代、または中世後期から19世紀まで、
農家の人は19世紀中ごろ、そして第二次世界大戦のころまで身に着けていました。
19世紀後半から今まで民俗音楽のコンサートや歴史的なイベントなどで
民族衣装としてこのアヴバは着用されています。
18世紀の終わりごろには農家の女性の間でトップにボリュームがある形のアヴバが着用され始めました。
最初は下にペチャを身に着けていましたが、19世紀後半にはそのまま直接身につけられていたそうです。
中でも華やかな農家の女性のアヴバはアルプス地方のものだったそうです。
おすすめスポット
①ポストイナ鍾乳洞
総延長約25km、最大深度は115m、ヨーロッパ最大級を誇る地底に広がる別世界がポストイナ鍾乳洞です。
想像を絶する巨大な地下空間を体感するにはまずはトロッコ列車に乗り込み、
迫り来る鍾乳石のトンネルを進む冒険の旅に出発します。
美しくも奇妙な形の石柱や石筍を眺めながら3kmほど進むとそこからは徒歩での地底散歩です。
1万人を収容でき、実際にイベントも行われるという広大な「コンサートホール」には感嘆の声を上げるでしょう。
②トリグラウ国立公園
トリグラウ国立公園はスロベニア唯一の国立公園でユネスコの世界遺産にも登録されています。
公園とはいっても場所はアルプス山脈の一部にあります。
大自然でのトレッキングを楽しむため、ここには世界中から山好き達が集まってきます。
公園の名前にもなっているスロベニア最高峰のトリグラウ山やセブンレイクと呼ばれる氷河湖があり
石灰岩がむき出しになった岩場からなだらかな草原地帯まで、起伏に富んだが自然の偉大さに圧倒されることでしょう。
③シュコツィアン洞窟群
石灰岩が雨水などにより浸食されてできた地形をカルストと言います。
日本では山口県の秋吉台などが有名ですが、長さ約6km、幅約230mの
巨大鍾乳洞を有するシュコツィアン洞窟群があるクラス地方こそがその語源となっているのです。
5000年前から人が住んでいたとされるこの洞窟の内部には34kmに渡ってレカ川が流れ
それによって造られた長さ約2.5km、深さ約90mという世界最大級の地下峡谷が存在します。
④ブレッド湖
周囲の山々や青空がエメラルドグリーンの湖面に映り
まるで絵画の中に入り込んだようなロマンチックな情景が広がるブレッド湖。
その美しさはアルプスの瞳との異名を持ちます。
湖の中央には小島が浮かび、ここには17世紀に建てられたという聖マリア教会があるのみ。
島へはボートで渡ることができます。
教会では荘厳な祭壇やフレスコ画が観られ、願いが叶うという望みの鐘があるので
上手く鳴らせるか試してみてはいかがでしょうか?
余談ですが、望みの鐘には最愛の夫を亡くした妻の切ない愛の伝説が残されており
恋愛のパワースポットにもなっています。
⑤プレジャマ城
岩山の洞窟に埋め込まれたように建てられたお城がプレジャマ城、通称・洞窟城です。
現在の建物は16世紀に再建されたものでお城の内部は実際の鍾乳洞とつながっており
施設の一部として巧みに利用された姿が見られます。
ここは昔、盗賊団の拠点として使われ、外部からの攻撃に備え
秘密のトンネルも存在していたという、まさに難攻不落の要塞でした。
場内は調度品などの展示の他に拷問の様子も再現されています。
⑥ブレッド城
ブレッド湖のほとり、高さ約100mの断崖にそびえ立つブレッド城。
ロマネスク様式とゴシック様式の外観を持ち11世紀初頭の書物にも記されている
スロベニア最古の城のひとつで歴史ある場所です。
城内には博物館もあるのでブレッド地方について学ぶこともできます。
しかし、なんといっても注目したいのは、ここからの眺め。
エメラルドグリーンの清らかな水をたたえたブレッド湖と
そこに浮かぶ緑の島の聖マリア教会の姿は息をのむほどの絶景です。
⑦リュブリャナ城
スロベニアの首都・リュブリャナ。この街が一望できる丘の上に建っているのがリュブリャナ城です。
最初に造られたのは1144年。現在の姿は16~17世紀になって築かれたものだと言います。
お城と聞けば華やかな貴族を想像しますが、一時は軍事施設として利用され
第二次大戦中は捕虜の収容所や刑務所になっていました。
現在は博物館やカフェが併設され、旧市街の景色が楽しめる
大人気のビュースポットになっています。
⑧ボーヒン湖
ボーヒン湖はブレッド湖と同じくトリグラウ国立公園内に位置し
その大きさはブレッド湖の約3倍を誇ります。
湖は美しいブルーのグラデーションを描き、水の透明度の高さに感激するでしょう。
名物の黄金のマスが行き交う姿も肉眼でしっかり確認できます。
ここには特化した観光スポットはないですが、トレッキングやサイクリング
釣りやカヌーなど、身体を動かして遊びたい方には特におすすめです。
もちろんのんびりしたい方も大自然を満喫できます。
⑨ヴィントガル峡谷
リトグラウ山から流れ来るラドウナ川が造り出した地形がヴィントガル峡谷です。
切り立った岩の間を縫うように流れる川に沿って味わいある木製の遊歩道が造られています。
渓谷の全長は約1.6km。これほど清く澄んだ川の水を見られることはそうそうありません。
途中に渓谷を渡る石造りのアーチ橋があり、絶好の撮影スポットになっています。
運がよければ通過する列車を収められるかもしれません。
渓谷の終わりでは高さ13mを流れ落ちるシューム滝が見られます。
⑩プレシェーレン広場
スロベニアの首都・リュブリャナの街の中心地にあり、多くの観光客で賑わう広場です。
広場の中央に建つ銅像は、スロベニア国家の作者で詩人のフランツェ・プレシェーン。
この広場の名前の由来となる人物です。
広場の南を流れるリュブリャニツァ川に掛かる三本橋は
リュブリャナのシンボルとして親しまれる最も有名な橋です。
また、広場の北側にはピンク色の外観が目を惹く
バロック様式のフランシスコ教会が建っています。
まとめ
湖や山といった自然が豊かなスロベニア。
日本での知名度はあまり高くないですが
多彩な民族や文化が交じり合い魅力的なスポットも多いです。
日本では味わうことのできないヨーロッパの大自然を
満喫しに行く旅行も良いでしょう!