ベラルーシ旅行私的おすすめスポット
目次
ベラルーシとは?
ベラルーシは国土のほぼ全域が低平な東ヨーロッパ平原にあり
約4割が森林で農地と牧場等も約4割を占めます。
黒海に注ぐドニエプル川やバルト海に注ぐ河川が国内を流れ河川交通が盛んです。
東側はロシア、西側はポーランドと接する内陸国で大陸性の寒冷な気候ですが
バルト海からの西風がさえぎられず吹き込むため、西部は緯度の割に温暖で湿潤です。
旧ソ連に属していた時代に日本では白ロシアと呼ばれ
1991年の独立後、当国の発音に従った国名を使うようになりました。
ヨーロッパ最後の独裁国家
ベラルーシは1991年のCIS創設メンバーであり
ロシアとの連合国家構想もあるようにロシア寄りの政治と経済を進めてきました。
また、1994年に就任した大統領の独裁政権が続いています。
経済面では旧来の国営企業など管理的経済体制が残り、広大な農地や
石油等の資源の存在、旧ソ連時代の技術等が経済を支えています。
農業ではライ麦、ジャガイモ、亜麻等が世界有数の生産量をもつほか、畜産や酪農も盛んです。
工業ではトラクター、家電、自動車等の機械類や化学肥料の生産が盛んで、近年はIT産業も見られます。
隣接するウクライナ北端国境付近にあったチェルノブイリ原発で
1986年に起こった事故では放射性物質が南風に乗って国内に広く拡散し甚大な被害を受けました。
おすすめスポット
①ミール城
ミール城はベラルーシのフロドナ州カレリーチにあるお城で
西暦2000年には「ミール地方の城と関連建物群」として世界遺産にも登録されています。
15世紀末から16世紀にかけてミール村付近にゴシック様式の城として建設され
そののちリトアニア大公国の大貴族であったラジヴィウ家の手に渡りました。
そしてラジヴィウ家は、この城をルネサンス様式の城として完成させたのです。
外壁には独特の漆喰による装飾が施され、とてもユニークでメルヘンな外観。
また、3階建ての宮殿の中には40もの部屋があり、城の四隅には壮麗な塔が立っています。
ベラルーシの首都ミンスクからはミール城へのバスが出ているほかツアーもあるので
およそ90kmとやや離れていますが、日帰りも充分可能です。
② 聖シモン・聖エレーナ教会
真っ赤なレンガがひと際目立つこちらの建物が聖シモン・聖エレーナ教会。
実はここは、日本ととても深い関係がある場所なのです。
この聖シモン・聖エレーナ教会の鐘は長崎の浦上天主堂から贈られたもので
石碑にはその名前が刻まれています。
また鐘の下には、広島と長崎、そして福島の土の入ったカプセルが眠っているのです。
ベラルーシはチェルノブイリ原発事故での被害を最も受けた国なので
日本に共感を持っているベラルーシの人も多いと言います。
教会を訪れ、両国の人達の様々な想いを胸に刻むのも良いかもしれませんね。
③聖霊大聖堂
聖霊大聖堂は1642年にベルナルディン修道院によって建設されたカトリック教会でした。
それが、1852年にロシア正教によって押収され、ロシア正教の教会となりました。
ここは多くの礼拝者が訪れると共に、多くの観光客が訪れる人気のスポットです。
白い外観はとても美しく、晴れた日には青空と相まってその美しさは何とも言えません。
内部にはソビエト建築も垣間見られ、建築も装飾も訪れる価値は大いにありです。
聖霊大聖堂へは、地下鉄ネミガ駅から徒歩で行くことができるので、
お散歩気分でその美しさを確かめてみるのも楽しいのではないでしょうか。
④国立図書館
巨大なダイアモンド型のユニークな建物がベラルーシ国立図書館です。
教育に力を入れているベラルーシらしく図書館として立派なことはもちろん、
裏手にあるエレベーターでのぼる展望台も観光客には魅力的です。
展望台からは街並みを一望することができ、かなり遠くまで見渡すことができます。
また、夜の9時からはこの建物が輝きはじめ、様々な色や文字が浮かびあがるライトアップがされています。
その様子は圧巻で、ずっと見ていても飽きのこない美しさと言えるでしょう。
⑤勝利広場
ミンスクの地下鉄プロシャジ・ポビェディ駅前に勝利広場があります。
ここには旧ソ連時代の第二次世界大戦の勝利を記念して設けられた
高さ38メートルの記念塔があり、ベラルーシの衛兵がそれを守っています。
衛兵の交替式は毎日行われており、それを見ようと多くの観光客が訪れます。
勝利広場内には、記念塔の他に永遠の火や英雄都市記念碑があり、地下の通路は記念ホールを兼ねています。
ベラルーシを訪れたらぜひ勝利広場に足を運んで、衛兵の雄姿をご覧になってはいかがでしょうか?
⑥大祖国戦争博物館
大祖国戦争博物館はミンスクを中心としたベラルーシにおける戦争の歴史を
わかりやすく展示した博物館で、ミンスクを理解するためにぜひ訪れて欲しい観光スポット。
この博物館には武器や写真、ジオラマなどが展示され、
ベラルーシでは大祖国戦争と呼ばれている第二次世界大戦の歴史を伝えています。
当時ミンスク郊外にはアウシュビッツなどに次ぐ第3のナチスの収容所があり
20万人が虐殺されたと言われています。
その収容所の様子を伝える展示もあり、他の国ではあまり見ることのできない貴重な博物館。
平和について考えさせられる、ミンスクのおすすめ観光スポットです。
⑦ベラルーシ国立美術館
ベラルーシ国立美術館はミンスクの中心部にあるベラルーシ最大の美術館で人気の観光スポット。
1939年にオープンした美術館で、ミンスクをはじめとするベラルーシの絵画を中心に展示しています。
収蔵作品は中世の宗教画や19世紀から現代アートまで2万7,000点に及び
ベラルーシの芸術を知る上でおすすめの観光スポットとなっています。
旧ソ連時代の重厚な建物で内部は広々としてゆったりと絵画を鑑賞することができます。
展覧会も定期的に行われているので、ぜひ一度訪れてみてください。
アートが好きな方におすすめの観光スポットですよ!
⑧中央植物園
ミンスクの中心部からバスで10分ほどのところにある中央公園です。
ベラルーシ国立科学アカデミーの付属の施設で
広い敷地には湖やその周りに美しく整備された花壇
庭園などがあり、ミンスク市民の憩いの場である観光地となっているんです。
また、植物園なのにも関わらず園内には遊園地があり、絶叫マシーンもあるとのこと。
子供から大人まで楽しめるミンスクの人気観光スポットです。
園内には温室やカフェもあり、ゆっくりと過ごすことができます。
花が咲く季節には、公園内で本を読む人の姿も。
ぜひ訪れていただきたい観光スポットです。
⑨ベラルーシ民族博物館
ミンスクにあるベラルーシ民族博物館はミンスクや
ベラルーシ地方の家々を展示している屋外のテーマパーク。
家屋、教会、庭園、学校、風車などが並んでいて、まるで1つの村!という造り。
展示している建物の中には自由に入って見学するいことができ
ミンスクやベラルーシの昔の街並みを楽しめます。
英語のガイドツアーは観光客にも人気があり、
レストランではミンスクやベラルーシの郷土料理も味わえます。
ショップもあり、ベラルーシの手工芸品も販売されています。
ここでミンスクの観光土産も見つかるかもしれません。
⑩十月広場
ミンスクの中央に位置する広場で旧ソビエトの雰囲気が色濃く残る観光スポットです。
ここで様々な国の行事が行われますが、普段は人も少なく自由に観光に訪れることができます。
ミンスクらしい雰囲気がする場所で撮影スポットとして観光客にも大人気。
夏の間は歩いて観光ができますが、冬は凍ってアイスリンクに一変します。
広場にはゼロ・キロメートル・ポイントと呼ばれるピラミッド型のモニュメントがあります。
ベラルーシの真ん中という意味を表し、ミンスクからベラルーシの各都市への距離が刻まれています。
また、周囲には戦争記念博物館やPalace of Culture of Trade Unionsなどがあり、観光にもおすすめです。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
国土が日本の半分なのにも関わらず、その人口は東京都より少ないというベラルーシ。
国土の半分が緑に覆われ、自然が豊かで日本と同様に四季もあります。
この緑と潤いに満ちた国ベラルーシにぜひ一度足を運んでみてください!
その魅力に心奪われることでしょう。。。