リトアニア旅行私的おすすめスポット
目次
リトアニアとは?
リトアニアはヨーロッパの北東部に位置する国でバルト海に面しています。
北はラトビア、東はベラルーシ、南はポーランドとロシア飛地のカリーニングラードと国境を接しています。
国土は全体的に平坦で、森林が約3分の1を占め、数多くの湖と沼、湿原があり
バルト海沿岸のクルシュー砂州は世界遺産です。
主要産業は石油精製、食料・飲料生産、家具製造業などで
古くからこはくの産地としても知られ、アクセサリーなどに加工されています。
リトアニアはエストニアやラトビアと共に、1940年以降ソ連に併合されていました。
1990年の独立回復宣言後、1992年にIMF、2001年にWTOに加盟しました。
さらに2004年にはNATOとEUに加盟しています。
エネルギー供給の8割をロシアに依存していましたが、2020年には液化天然ガスの約50%をノルウェー
37%をアメリカから輸入するなど、ロシア依存の貿易体質からの転換が進められています。
琥珀の産地
リトアニアは琥珀の産地として知られており純度の高いものから
虫が入ったものまで、さまざまな種類の琥珀が見つかります。
ヴィリニュスをはじめ各地域に琥珀ショップがあるので、色々のぞいて
自分だけのお気に入りを見つけるのも醍醐味の1つです。
琥珀のアクセサリーや、琥珀の成分が入ったコスメも売られています。
ヴィリニュスのアンバー・ミュージアム・ギャラリーでは地下に博物館にも匹敵する規模の
超大型ギャラリーがあり、古代の虫や小動物が入った琥珀も展示されています。
琥珀好きであれば必見のスポットです。
他にもリネンや木製品、陶器、ハチミツ、手編みのカゴなども有名で
色々なショップでお土産として売られています。
おすすめスポット
①ヴィリニュス旧市街
リトアニアの首都・ヴィリニュスにありヨーロッパの中でも
最大規模の旧市街が残るのがヴィリニュス旧市街です。
ヴィリニュスの中でも観光スポットが集中しているエリアで
1994年に世界遺産に認定されています。
中世の面影が色濃く残っており、迷路のような細い石畳の道が続き
様々な様式の建造物が立ち並ぶなど、歴史が息づいています。
琥珀色の33種類のレンガを使って造られた聖アンナ教会や
色鮮やかなロシア正教の協会の聖霊教会など、個性的な教会があることでも有名。
奇跡を起こすと言われている聖母マリアの肖像がある夜明けの門は
観光客のみならずキリスト教徒の巡礼地としても知られます。
観光スポットが多くあり、穏やかな雰囲気の歴史地区です。
②シャウレイの十字架の丘
小高い丘の上にあり無数の十字架が置かれているシャウレイの十字架の丘。
十字架の数は5万を超えると言われており、リトアニア最大の巡礼地です。
1831年に圧制によって亡くなった人々を弔うため、十字架が置かれたことが始まりだとされます。
当時、旧ソ連軍が撤去したものの、再び十字架が置かれるようになりました。
現在でもその数は増えており独特の造形美が眺められるスポットです。
丘の最終地点にはマリア像があり、導くように作られた細道の脇に無数の十字架が立っています。
小さなロザリオから大きな十字架まであり、木製や金属製など、種類は様々。
入り口にある売店で十字架が売られているため、購入して置いていく観光客の姿も見られます。
③トラカイ城
夏場はハイキングやボート遊びなどが楽しめるスポットとして人気がある街のトラカイ。
街には200を超える湖があり、の中の一つ、ガルヴェ湖に浮かぶお城がトラカイ城です。
かつてリトアニア大公国の中心的な場所であったことを感じさせてくれます。
内部は博物館となっており、当時の調度品や伝統的な衣装などが展示されています。
ギフトショップではポストカードを購入し、スタンプを押して投函すれば良いお土産に。
また対岸など少し離れた場所からトラカイ城を写真に収めるのもおすすめです。
お城を見学した後は郷土料理キビナイをぜひ味わってみましょう。
キビナイはミートパイのようなものでカフェやレストランで気軽に楽しめます。
④聖アンナ教会
聖アンナ教会はリトアニアの首都ヴィリニュスに位置するフランボワイアンゴシック様式の傑作と称されており
旧市街の一部としてユネスコの世界遺産にも登録されています。
教会の名前は主祭壇にある聖母マリアと幼子、聖アンナの絵に由来しています。
14世紀初頭に創建され、16世紀に現在の姿に改築されました。
その独特な建築スタイルで知られ、正面には33種類もの異なる形のレンガが使用され
透かし細工のようなゴシック特有の装飾や半曲線のアーチなどで飾られています。
太陽の光がレンガの赤色を引き立て、炎のように躍動感がある外観が人気のスポットです。
ナポレオンが訪れた際にパリに持ち帰りたいと語ったとされる逸話でも知られています。
⑤夜明けの門
夜明けの門はヴィリニュスで最も重要な歴史的・宗教的なランドマークの1つです。
1503年から1522年にかけて建てられた5つの城壁の門の中で唯一現存するもので
保存状態の良さからもその重要性がうかがえます。
現在では夜明けの門と呼ばれていますが、創建当時はメディニンカイへ続く
道の門であったため、メディニンカイ門と呼ばれていました。
門の上には聖母マリアの礼拝堂があり、17世紀に描かれた奇跡を起こす
と信じられているマリアの肖像が設置されています。
当時は一般の人は外から祈ることしかできませんでしたが
18世紀後半には巡礼者用の回廊が建設され、19世紀半ばに礼拝堂は全ての人が入れるようになりました。
⑥ゲディミナス城
1323年頃ゲディミナス大公はヴィリニュスに遷都し小高い丘の上に城を築きました。
1419年に火災があった後、ヴィタウタス大公が再建しますが
17世紀頃のロシアとの戦争により大部分が破壊されています。
現存しているのは小高い丘にあるゲディミナス塔と城壁の一部のみです。
塔の最上部からヴィリニュスの街並みを眺めヴィリニュスの歴史を感じてみましょう。
また塔の内部は博物館として公開されており、お城の模型や大砲などが展示されています。
ゲディミナス城は丘の上にあるため、ケーブルカー(有料)での移動が可能です。
体力に自信がない方でも気軽にアクセスできるため観光にはおすすめのスポットです。
⑦聖ヨハネ教会
聖ヨハネ教会は古い歴史を持つヴィリニュス大学の敷地内にあります。
美しいバロック様式のファサードや鐘楼、リトアニア最大のパイプオルガンなど見どころが盛りだくさん。
中でも祭壇に施された彫刻や彫像はこの教会の最大の見どころです。
10の祭壇が複雑に繋がっている様子は壮観で視覚的音楽とも称されています。
また高さが63mある鐘楼はヴィリニュス市街を一望できる絶好のビュースポットとなっており
階段またはエレベーターのどちらでも登ることが可能です。
そのほか旧ソ連による統治を受けていた時代に科学思想博物館として使用されていた関係で
有名な学者たちの肖像画も飾られています。
⑧ヴィリニュス大聖堂
ヴィリニュス大聖堂は正式にはヴィリニュスの聖スタニスラウスと
聖ヴラジスラウス大聖堂と言い、リトアニアのカトリック教会です。
この大聖堂はリトアニアの宗教的および歴史的な中心地であり
ヴィリニュスの旧市街のランドマークの1つです。
大聖堂は13世紀半ばに最初に建てられ、その後何度も増改築されてきました。
15世紀にはゴシック様式、16世紀にはルネサンス様式、17世紀にはバロック様式で再建され
18世紀末には現在の新古典主義様式で再建されました。
大聖堂の特徴は正面の美しさと高さ53メートルの巨大な鐘塔です。
また、内部の聖カジミエル礼拝堂は大理石と砂岩で造られており
リトアニアの守護聖人であるカジミエラス王子が安置されています。
⑨ウジュピス共和国
ウジュピス共和国はアーティストの国としてリトアニアから独立宣言をした地区です。
アートギャラリーが点在し街はアートで溢れています。
未承認国家ですが、独自の憲法や国旗があるのが特徴的で独特な雰囲気が人々を魅了します。
独立記念日を4月1日とし、この日はパスポートがないと入国できませんが、普段は行き来自由です。
また旅の思い出の1つとして観光案内所ではパスポートにスタンプも押せます。
ウジュピス共和国の中央にある天使のモニュメント周辺には、
スーパーや雑貨屋さんなどが立ち並び活気に溢れています。
アート好きな方はもちろん、そうでない方も一度は訪れる価値があるスポットと言えます。
⑩聖ミカエル教会
カウナスの聖ミカエル教会は美しいネオビザンチン様式で知られる教会です。
1891年に建設をスタートし1895年に完成。
建設当初はカウナス要塞のロシア正教会のために建てられましたが
のちにドイツ軍がカウナスを占領してからはドイツ軍が礼拝をおこなう場所として使用されました。
その後のソ連時代には十字架は風見鶏へと置き換えられ美術館になっていましたが
リトアニアが再び独立を果たしたと同時に1991年にはカトリック教会へと戻されました。
教会の内装はサンクトペテルブルク出身のアーティストによって装飾が施されています。
現在教会は歩行者専用道路のライスヴェス大通りにあり、地元の人々や観光客からも愛されています。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
南はポーランドと国境を接し、バルト三国の最も南に位置する共和国のリトアニア。
中世にはバルト海から黒海に至る大国だった栄光の歴史を持ち
首都ヴィリニュスの旧市街は世界遺産に登録されています。
今回紹介した観光スポットをぜひ参考にしていただき
首都が世界遺産の街リトアニアへ足を運んでみてくださいね!