ミャンマー旅行私的おすすめスポット
目次
ミャンマーとは?
ミャンマーは東南アジアに位置し、中国、ラオス、タイ、インド
バングラデシュと国境を接し、南西部はインド洋に面しています。
首都は、ネーピードー。1988年から軍事政権による統治が続いていましたが
2011年に文民政権が発足し民主化と経済改革への取り組みが行われています。
約5,000万人の人口の内ビルマ族が約70%を占めますが、多くの少数民族も暮らしています。
仏教徒が多数を占めますが、キリスト教徒、イスラム教徒もおり、公用語はミャンマー語です。
挨拶なしの特殊な習慣
ミャンマー人は日本で言う「こんにちは」や「おはようございます」などの
決まった挨拶が日常生活であまり使われていません。
「ミンガラーバ」というあいさつはありますが
この挨拶も講習会などの公的な場所のみで用いられる程度です。
日本では職場で「おはようございます!」とあいさつをして出社をしますが
ミャンマー人は無言で出勤をするのが当たり前のこととされています。
友達同士で会ったときは挨拶の代わりに「ご飯食べた?」などと
聞き合ってから会話が始まるのが一般的のようです。
目上の人に会ったときには「お元気ですか?」など
目下の人から話題を振るのがミャンマーでは良いとされています。
おすすめスポット
①バガン遺跡
2019年に世界遺産に登録されたバガン遺跡はアンコールワットや
ボロブドゥールに匹敵する世界三大仏教遺跡の一つです。
ミャンマーの国民の90%が仏教徒でありその多くが一度は訪れたいと願う聖地です。
バガンはミャンマー初の統一王朝であるバガン王朝の都であり
11世紀から13世紀にかけて栄えました。
バガン平原には2,000以上のパゴダや仏塔が点在し
一箇所にこれほど多くの遺跡が集中しているのは非常に珍しいです。
特に、夜空に黄金に輝くシュエズィーゴン・パゴダは
祝福された土地を意味し、その名の通り息を呑む美しさです。
黄昏時のバガンビューイングタワーや気球からの朝焼けの眺望も
シュエズィーゴン・パゴダに劣らぬ絶景が楽しめます。
②ゴールデンロック
ゴールデンロックはミャンマーのチャイティーヨー山頂に位置し
神秘的な姿で多くの巡礼者を魅了しています。
この花崗岩の巨礫の上には高さ7.3mの小さなパゴダが乗り
その岩が仏陀の遺髪に乗っているという伝説が残されています。
岩は地震にも耐え、重力に逆らうかのように不思議なバランスで安定しています。
チャイティーヨー山はミャンマーでシュエダゴン・パゴダ、マハムニ・パゴダに次ぐ
第三の重要な巡礼地として知られ、仏教徒にとっては神聖な場所です。
ゴールデンロックの重力の否定の姿は多くの人々に仏教への深い信仰と希望を与えており、人気を集めています。
ただし、男性のみが岩に触れることを許されており、女性は距離を保って参拝することになっています。
③シュエダゴン・パゴダ
シュエダゴン・パゴダはミャンマーの旧首都である
ヤンゴンに誇り高くそびえる仏教建築の最高峰です。
その金色に輝く仏舎利塔は、高さ99mに達し
釈迦の毛髪8本を納めているとされ、頂上には何千もの宝石が飾られています。
このパゴダはミャンマーの仏教信者にとっては最も重要で聖なる場所であり
歴代のビルマ王たちや信者たちによって豪華に装飾されてきました。
シングッタヤの丘の頂上に位置しヤンゴンの街のどこからでもその金色の尖塔が目に入ります。
パゴダ全体は仏塔群で構成され、中央の仏舎利塔は105mの高さを誇ります。
特に夕方から夜にかけての時間帯に訪れるとライトアップされ、その美しさが最大限に引き立ちます。
④カックー遺跡
カックー遺跡の仏塔は12世紀から18世紀にかけて建造されました。その歴史には複数の説があります。
1つは紀元前3世紀にインドのアショーカ王が仏教を広めるために建造したという説です。
もう1つの説は12世紀にバガン王国のアラウンスィードゥー王によって最初の仏塔が建てられたというものです。
17世紀から18世紀には新たな仏塔が建造され、
それらは建築様式や経年劣化によって古い仏塔と区別されます。
最も大きな仏塔は約40mの高さで中央に位置し、一部の仏塔には尖塔の頂上に
金属製の特徴的なティと呼ばれる傘型装飾が施されています。
カックー遺跡は多様な宗教建築の集合体であり、それぞれが独自の物語と象徴性を持ちます。
⑤ポッパ山
ポッパ山はバガンから南東約50kmに位置し、標高約1,500mの死火山です。
切り立った岩峰の頂上には黄金のパゴダが輝き、ナッ神信仰の中心地として知られています。
山全体は国立公園に指定され珍しい動植物が生息しています。
タウン・カラッには黄金の仏塔が立ち、バガン朝以前からの土着信仰と仏教の聖地として尊ばれています。
ポッパメードー神殿では色鮮やかなナッ神像が祀られ
それぞれの好物である花や果物、紙幣やタバコが供えられています。
参道は多くの巡礼者や観光客で賑わい、登頂するとボーミンガウンが奉納した
黄金の仏塔や、マハーギリを祀る祠堂が立ち並びます。
ポッパ山は美しい自然と歴史的な意味が融合している場所です。
⑥インレー湖
シャン州南部に位置するインレー湖は、湖上で生活するインダー族で有名です。
インダー族は湖上や湖畔に家を建て、漁業、農業、観光業を営んでいます。
インレー湖観光にはボートを利用し、山々に囲まれた美しい景色を楽しみながら澄んだ湖を巡ります。
毎日市場が開催され、地元の人々が野菜や魚、肉、日用品を売買します。
市場は早朝からお昼前まで開催しており、パオ族やタウンヨー族など
他の少数民族も参加することがあります。
インレー湖はミャンマーで2番目に大きい湖で、1985年に野生生物保護区に指定されました。
湖周辺のコミュニティは仏教徒のインダー族が多く、伝統的な小船で移動し魚を捕る姿が見られます。
⑦マンダレー王宮
ミャンマー第2の都市マンダレーにあるマンダレー王宮は最後の王朝コンバウン朝の王宮です。
宮殿は1857年から1859年にかけてミンドン王が建設し、豪華に金で覆われていました。
1885年に英印軍に占領され、王朝は消滅。
その後、第二次世界大戦で日本軍と英印軍との戦いにより、城壁を除く建物は焼失しました。
現在の王宮は1990年代に再建されたもので再建された宮殿は
ミャンマーの歴史と文化を象徴する重要な観光地です。
宮殿内には博物館があり、コンバウン朝の遺産や歴史に関する展示が行われています。
また、宮殿の庭園や周囲の堀も見どころで、訪れる人々に当時の栄華を偲ばせる風景を見せてくれます。
⑧スーレーパゴダ
スーレーパゴダはヤンゴンの中心地であるチャウタダ・タウンシップに位置し、商業中心部の象徴です。
釈迦の聖髪が納められているとされ、約2600年前に建てられた歴史を持ちます。
高さは48m、八角形のモン族スタイルの建造物で、複数層の飾り屋根ヒティで覆われています。
パゴダ周辺には旧最高裁判所や市庁舎などの植民地時代の建築が並び、ウォーキングツアーも大人気です。
1988年の民主化運動や2007年の反政府デモの集合場所ともなり、歴史的な意義も深いです。
訪れる人々は、自分の生まれた曜日を表す仏像に参拝し、祈りを捧げます。
パゴダの周りには小売店や占い店もあり、地元住民と観光客で賑わうスポットです。
⑨チャウタッジー・パゴダ
チャウタッジー・パゴダはヤンゴンにある著名な寺院でその最大の見どころは長さ65mの巨大な涅槃仏像です。
この仏像は1966年に再建され、全高は16mに達します。
仏像は金色のローブを身にまとい、右腕で後頭部を支える姿勢が特徴的です。
白い顔には青いアイシャドウや赤い唇が描かれ表情豊かで優美な印象を与えます。
足の裏には赤と金色で彩られた108の部分があり、それぞれが仏陀の108の吉兆を表すイメージで装飾されています。
仏像の周囲にはアジア占星術に関連する祠があり、信者たちはそこで線香を焚き花を捧げて仏像に敬意を表します。
この象徴的な仏像は、仏教の精神と教えを体現し、修行者や訪れる者に深い感動と精神性を与えています。
⑩アーナンダ寺院
アーナンダ寺院はビルマの象徴的な建造物であり、ビルマのウェストミンスター寺院とも称されています。
その壮大な建築と高さ51mのシカラはインドの影響を受けた美しいデザインです。
寺院内には壁龕に安置された仏像とともに仏陀の生涯を象徴する
80のエピソードが刻まれた石像があり、その圧倒的な存在感は観光客を魅了します。
アーナンダ寺院はチャンシッター王の偉大なるビジョンとともに
ビルマの宗教的統一と教化を目指した象徴的な存在です。
この寺院は年中観光客で賑わい、特に祭典の時期には多くの信者が訪れ
ビルマ仏教の中心としての役割を果たしています。
周囲には宗教的な雰囲気が漂い、歴史と宗教の重みを感じさせる場所です。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
古都バガンの壮大な遺跡群、金色に輝くゴールデンロック、そしてヤンゴンのシンボル
シュエダゴン・パゴダ。仏教文化が色濃く残るミャンマーは、神秘的な魅力に溢れています。
日本からも直行便が出ており、トランジットの必要もなく
8時間ほどで到着するので、ぜひ一度足を運んでみてくださいね!