バングラデシュ旅行私的おすすめスポット
目次
バングラデシュとは?
バングラデシュは南アジアに位置しており、インド、
ミャンマーと国境を接し、南はインド洋に面しています。
日本の4割ほどの国土に約1億7000万人が暮らしています。
ベンガル人が人口の大部分を占め、イスラム教徒が約88%と多数派です。
公用語はベンガル語で首都はダッカ。
国の中央部をガンジス川が流れ、国土の大部分はデルタ地帯で
サイクロンや洪水などの自然災害の被害を受けやすい国です。
人口の約3割が貧困層と言われており
貧困地域では食料不足による子どもの栄養不良も課題となっています。
隠れたIT大国
今現在、バングラデシュには約4500社のIT企業があります。
バングラデシュのITエンジニアの平均給与は数万円前半ということもあり
オフショアとして注目を集めています。
また、バングラデシュは国策として国内約100カ所の経済特区を設けて外資企業を誘致し
実質経済成長率を10%まで引き上げることを発表しています。
さらに、英語が話せる人材が豊富にいることもIT人材におけるバングラデシュの優位点であり
多くのIT外資系企業がオフショア拠点を置き始めている理由の1つと言えるでしょう。
おすすめスポット
①パハルプールの仏教寺院遺跡群
バングラデシュ北西部のラジシャヒ管区に位置するパハルプールの仏教寺院遺跡群。
パーラ王朝時代の8世紀半ばから9世紀にかけて建立された仏教寺院遺跡群であり、
ベンガル語で「パハル」は山を、「プール」は中核を意味しています。
かつては一辺300mほどの敷地内に177の僧院、72の台座、中座、仏舎利塔などが点在していて
およそ1,000人もの僧侶を収容できたと言われています。
バングラデシュで同時期に盛んに建設されていた仏教寺院の中でもひと際規模が大きく
1985年に世界文化遺産にも登録されているほどです。
後のカンボジアのアンコールワットやミャンマーのバガン遺跡といった
世界三大仏教遺跡に数えられるほどの仏教寺院にも影響を与えたと言われています。
②バゲルハットのモスク都市
中世イスラム都市の建造物や跡が残るバゲルハットのモスク都市。
15世紀に当時の将軍によって建築され、歴史的な価値が高いことから1985年に世界遺産に認定された遺跡です。
最盛期は50平方キロメートルほどの範囲に約360ものモスクや霊廟、公共施設などが立ち並んでいました。
その後、18平方キロメートルほどの範囲に縮小され、建造物は約50に減少。
残された建造物も崩壊が進んでおり、確認できているのは
八つほどのモスクと霊廟のみですが、見ごたえは十分にあります。
特に60ものドームが並んだバゲルハットのモスク都市のシンボルシャットゴンブズモスジットは有名。
ドーム屋根の形が特徴的なカン・ジャハン様式の建築物が残る唯一のスポットとして多くの観光客が訪れます。
③ラルバーグフォート
宮殿のように美しい建物が目を引く首都ダッカのラルバーグフォートはムガル帝国時代の城砦跡。
1678年に、ムガル帝国第6代皇帝アウラングゼーブの息子、モハマド・アザム王子によって建てられました。
城自体は未完成なものの、敷地内にはイスラム寺院やビビパリ霊廟、庭園などがあり
さらにオーディエンスホールやキラモスク、浴場など見どころが満載です。
ムガル帝国時代の細密画や武具、コインなどを展示する美術館としても活用。
広々とした芝生スペースとたくさんの花を有する庭園がきちんと手入れされているのも魅力です。
公園として整備された現在では、地元の方の憩いの場としても人気で
天気の良い日には散策やピクニック目当ての地元民も多く訪れます。
④アーシャン・モンジール
ブリガンガ川沿いのオールド・ダッカの中心部に立つアーシャン・モンジールは
1869年に建築された宮殿であり、バングラデシュで外せない定番の観光スポットです。
青空をバックに凜とそびえるピンク色の外観が印象的で、ピンクパレスの愛称もあるようです。
ダッカの領主ナワブ家の邸宅だった宮殿内部には、陶磁器や調度品などナワブ家ゆかりの品、
歴史的な資料、写真パネルも多く展示されており、バングラデシュの歴史や
文化を深く学べる博物館として親しまれています。
インド・サラセン様式を取り入れた壮麗な建物と、美しい絵画が彩るダンスホール、
手入れの行き届いた庭園は特に必見。
首都ダッカを代表するフォトジェニックスポットとしても名をはせています。
⑤モハスタン
バングラデシュ北西部に位置するモハスタンは8世紀から12世紀頃に栄華を誇った
パーラ王朝時代に建てられた仏教の都市遺跡です。
6世紀のヒンドゥー寺院跡と目されるゴヴィンダ・ビータ寺院や巨木が目を引くバシュ・ビハール僧院
レンガ造りの城壁をはじめとする100以上もの丘状遺構が点在しており
多くの僧が修行や学芸の交流を行っていた当時の面影を偲ばせています。
仏教とヒンドゥー教の像など、発掘調査で見つかった
貴重な遺物を展示するモハスタン博物館も外せないスポット。
緑豊かな前庭も現存する敷地内では、発掘で発見された精巧な彫刻が施された住宅の門
仏像の一部なども見どころで、散策がてら見学できます。
⑥スターモスク
バングラデシュの100タカ紙幣の裏側に描かれていることでも知られるスターモスク。
ピンクパレスから徒歩圏内にあるスターモスクは首都ダッカの一角、
オールド・ダッカと呼ばれる旧市街地に凜と立っています。
19世紀前半にムガルの建築様式を取り入れて建立され
数度の改修を経た後、現在の外観になりました。
スターという名前の通り、モスク正面の庭にたたずむ星形の噴水をはじめ、
館内の随所に星形をモチーフとした飾りが施されているのが特徴です。
建物の壁を彩る装飾タイルの中に、日本のシンボル霊峰・富士山が
描かれたタイルがあることでも有名で、日本との縁の深さがうかがい知れます。
⑦モエナモティ遺跡
モエナモティ遺跡はインドとの国境にほど近い東部の都市、クミッラ郊外に位置する仏教遺跡です。
広々とした敷地内には7世紀から13世紀ごろに繁栄していたカドガ朝、デーヴァ朝、チャンドラ朝と
それぞれの王朝時代に建設された僧院や祠堂などの遺構が点在しています。
かつては、祠堂を取り囲むように115の僧房が建っていたと考えられています。
三蔵法師として知られる玄奘三蔵(げんじょうさんぞう)が
637年から639年ごろに滞在していたとのエピソードも残っています。
遺跡の隣には、遺跡で発掘された仏像とヒンドゥーの神像、硬貨、
ブロンズの鐘などと出合えるモエナモティ博物館もありますので
こちらのスポットも要チェックです!
⑧パナムノゴル
黄金の都という意味があるダッカの古都・ショナルガオンにある町パナムノゴル。
1895年頃からヒンドゥー教の人々が定住していたエリアです。
裕福な商人が多く暮らしていたため、道の脇には大きな豪邸が立ち並びました。
その後に国家独立などの機運が高まり、パナムノゴルの町も一変。
当時、バングラデシュはインドの一部で、独立運動が盛んになります。
1947年にインドから独立することになり、イスラム教が広がっていき
この地で暮らしていた裕福な商人たちはインドへ移住。
豪邸はそのまま残されたため年月をへて朽ちていますが
現在でも当時の繁栄ぶりがうかがえます。
ノスタルジックな雰囲気が広がり異国情緒が感じられるエリアです。
⑨オールド・ダッカ
バングラデシュの首都ダッカは旧市街と新市街の二つの地域に分かれていて
旧市街はオールド・ダッカと呼ばれています。
ブリガンガ川のほとりに位置するオールド・ダッカは17世紀のムガル帝国時代に
都が置かれていた地で、昔は当時の史跡が多く現存していました。
残念ながら、1857年に勃発した独立戦争によって失われてしまった史跡も少なくありません。
ただ、そんな激動の時代の中でも、スター・モスクとラールバーグ・フォートなどの
17世紀から19世紀にかけての貴重な建物などが、今もなお現存。
人口密度が高く活気あふれる街には、ヒンドゥー教寺院や小さな商店と飲食店が連なる
細い路地などが点在し、独自の光景が広がっています。
⑩カーンジャハーンアリ廟
バゲルハットのモスク都市を造ったとされる人物の
カーンジャハーンアリが眠るカーンジャハーンアリ廟。
伝説や逸話をもつトルコ出身の将軍でこの地にモスク都市を造って町を一変させた人物です。
その後、町は交易地となって大きく発展し、現在では歴史的な建造物が残る観光地となりました。
長きにわたって利益をもたらす功労者をまつるために建てられたお墓。
現在でも人々から崇められており、多くのイスラム教徒が参拝に訪れます。
霊廟の高さは約14mあり、大きなドームの屋根や、赤い壁の装飾など
イスラム文化や歴史が感じられる建造物。
霊廟も含めたバゲルハットのモスク都市は世界遺産に認定されており
多くの観光客が訪れるスポットです。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
首都のダッカを中心に各地に観光地が点在し、宮殿のような外観のラルバーグフォートや
世界遺産パハルプールの仏教寺院遺跡群など、見どころはたくさんあります。
日本からは直行便で約6時間半ほどで到着するため
この記事を参考に旅行のプランを考えてみてくださいね!