スリランカ旅行私的おすすめスポット
目次
スリランカとは?
スリランカはインドの東南端のポーク海峡を隔ててインド洋に位置する島国です。
北部には平野が広がり、南部は山岳・丘陵地帯です。
1948年にイギリス連邦内の自治領セイロンとして独立し、1972年に完全独立を果たして
国名をスリランカ共和国に改め、さらに1978年に現在の国名に改称しました。
スリランカとはシンハラ語で「聖なる光り輝く島」という意味です。
高原地帯で栽培される紅茶のセイロンティーは植民地時代19世紀半ばに
コーヒープランテーションがサビ病により壊滅的打撃を受け、その代替作物として導入されたものです。
男性上位の考え方
スリランカには現在の日本とはまた違った文化があります。
これは、封建的な昔の日本にも似た部分もあります。
例えば、男性上位の考え方で女性がタバコを吸ったり、
お酒を飲むことも女性がすることではないといった社会通念があります。
また、女性がミニスカートやショートパンツなどを履いて、
足を出したりすることがタブー視されているのです。
もちろん、外国人の観光客にはそこまでのことはないのですが、
行く際には避けた方が良いでしょう。
おすすめスポット
①シギリヤロック
巨大な岩の上に築かれた王宮シギリヤロック。
王位を奪うため父親である王を殺害したカッサパ1世。
仏教国では父親殺しは最大の罪のため、その後に逃れるようにこの地に理想郷を造ったとされます。
巨大な岩の高さは約200mあり、頂上までは約1,200段の階段が続く要塞とも言える王宮。
神秘的な美しさを放つフレスコ画の壁画、かつてはワニが放たれていた水路、
アジアで最も美しいといわれる庭園など、当時の繁栄ぶりが今も残っています。
辺りは密林に包まれているため、頂上からの見晴らしは抜群。青々と茂る樹々、
地平線へ消える夕日など、雄大な絶景が楽しめます。
スリランカを代表する世界遺産のため、世界各地から多くの観光客が訪れます。
②ダンブッラ石窟寺院
高さ約150mの岩山にあるスリランカ最大の洞窟寺院群ダンブッラ石窟寺院。
始まりは2000年ほど前のアヌラーダプラ時代。
ワッタガーマニー・アバヤ王がこの石窟に逃げ込んで難を逃れたことから
感謝を込めて寺院を建造したとされています。
はるか昔に造られましたが保存状態が良く、
歴史的な価値が高いことから世界遺産に指定されています。
中は五つの窟で構成されており、長さ約14mある黄金色の涅槃像がある窟、
56体もの仏像が並ぶ窟、天井から聖水が流れ落ちるとされる窟、
天井一面に壁画が描かれた窟、寺院を造った王の像がある窟など、それぞれが独創的。
いくつもの像や壁画で彩られており、異国の神聖な雰囲気を存分に感じられます。
③アヌラーダプラ
約2500年前に築かれそこから約1400年間栄えていた古都アヌラーダプラ。
アヌラーダプラ・ポロンナルワ・キャンディで構成される
スリランカ文化三角地帯の一角で、スリランカ内で最初に仏教が伝わった都市。
仏教の開祖・ブッダは、過去に3度スリランカを訪ね
3度目の訪ね先はアヌラーダプラに集中していたとの逸話があります。
訪ね先は仏教の聖地として扱われるため、この地には仏教に関する観光スポットが点在。
ブッタが悟りを開いたとされる菩提樹の分木スリーマハー菩提樹、
天然の岩から造られた寺院イスルムニア精舎、
高さ約70mのアヌラーダプラのシンボルルワンウェリ・サーヤ大塔など、
名所が多くあり仏教を語るうえで外せない都市です。
④ゴールフォート
大航海時代に欧州諸国に侵攻を受けたゴールにある要塞都市ゴールフォート。
ポルトガルが侵攻して統治し他者の侵攻を防ぐ目的で砦が造られたのが始まりです。
その後、オランダに統治されることになり、新しい門や堀などの建造物が建てられるなどして拡張。
要塞の内側には現在では旧市街とも呼ばれる町が造られ、香辛料や織物の商業の中心地として発展しました。
その後にイギリスの統治下におかれ、軍事基地として活用されました。
現在のゴールフォートは、多くの観光客が訪れる美しい町。
教会や寺院、博物館などの観光スポットが多数あり、ノスタルジックな雰囲気。
歴史的な建造物や自然風景が広がっており、世界文化遺産に登録されています。
⑤ポロンナルワ
シンハラ王朝時代に首都だった歴史をもつポロンナルワ。
当時は、各地から僧侶が訪ねてくるほどの仏教都市でした。
ポロンナルワ・アヌラーダプラ・キャンディの三都市は
スリランカ文化三角地帯と呼ばれる遺跡群がある場所。
一角をになうだけあり、数多くの遺跡が残っています。
高さ約33mの巨大な仏像ランコトゥ・ヴィハーラ、シンハラ語が刻まれている石の本ガル・ポタ、
7階建てで50部屋もあったとされるローヤルパレスなどの遺跡が点在。
都市そのものが世界遺産に指定されています。
辺りは田園風景や人造湖が広がるのどかな雰囲気。
自然風景が美しいことから、スリランカの美しい町の一つに数えられます。
⑥仏歯寺
ゴーダマ・ブッダの仏歯がまつられる世界的に有名な礼拝堂仏歯寺。
仏歯を奉るために造られた、スリランカの代表的な仏教寺院です。
当初、仏歯はアヌラーダプラの礼拝堂にまつられていました。
仏歯をもつ者が王位継承者とした思想や信仰心により何度か場所が移り
1590年頃にこの仏歯寺にまつられたとされています。
色鮮やかな装飾、彫刻で造った繊細な模様、仏教や寺院のことが描かれている歴史絵巻などがあり
豪華で美しい内装。仏歯がまつられる祭壇では、1日3回、厳粛な仏教儀式・プージャが行われます。
楽器を演奏したりお供えをしたりと、熱気や厳かさが感じられる儀式。
スリランカ人の仏教信仰や歴史背景が垣間見えるスポットです。
⑦ナインアーチブリッジ
高さ約24m、長さ約91mの美しい橋のナインアーチブリッジ。
デモダーラ駅とエッラ駅の間にあり、1921年にレンガ・岩・セメントで造られたアーチ橋です。
名前の通り、橋には九つのアーチがあります。
もともとスリランカではコーヒーや紅茶を運ぶため、鉄道が敷かれたという歴史があります。
このナインアーチブリッジは険しい山岳地帯を走っているため、
いくつものアーチやループ線が造られました。
標高約3,100mにあり、橋の下には茶畑が広がる美しい景観。
自然に溶け込むような立地で橋の上や線路の上を歩けるため、写真撮影に人気のスポット。
橋や線路の上、橋の脇など、さまざまなアングルから眺められ、
目の前を走る列車を間近で見られる珍しいスポットです。
⑧ピンナワラ
怪我や親を亡くしたゾウを保護するピンナワラ象の孤児院があることで有名なピンナワラ。
ホテルやレストラン、お土産屋などがある小さな町です。
放し飼いにされているゾウもおり、水浴びする時間になると孤児院の近くにあるマハオヤ川まで移動します。
何十頭ものゾウが狭い道を歩いていく姿は大迫力。
自然のジャングルの川で豪快に水浴びするために野生に近い姿が眺められます。
お土産屋ではゾウの排泄物を加工して作られたメモ帳やポストカードなどを販売しており
売り上げの一部は孤児院での費用にあてられます。
水浴びしながら遊ぶ姿、餌やり、赤ちゃんゾウへのミルクやりなども見られることから
ゾウを目当てに訪れる観光客が多くいます。
⑨ガル・ヴィハーラ
大きな岩に刻まれた涅槃像がある寺院跡ガル・ヴィハーラ。
いくつもの遺跡がある観光地・ポロンナルワの目玉スポットの1つ。
アヌラーダプラ時代、仏教はいくつかの宗派に分かれましたが
統合するためにパラクラマバーフ1世が造ったとされます。
蓮の花の上に座る座像、腕を交差したまま佇む立像、
約14mある涅槃像など、合計で4体の仏像が並びます。
大きな一枚岩から造られており、その姿は圧倒的。
全てを一枚の写真には写せないほどのスケールで神聖な空気が漂うスポット。
迫力がありながらも繊細に造られており、衣服のシワやそれぞれの表情まで表現。
背景にも彫刻がほどこされており、ブラフマー神やビシュヌ神などが描かれています。
⑩ランカティラカ寺院
ガンポラ時代最大の仏教寺院ランカティラカ寺院。
インドの建築家によって設計されガンポラ王やブワネカバフ4世王によって建てられました。
仏教寺院ですが、仏像だけではなくヒンドゥー教の神もまつられており
シンハラ建築・ドラヴィダ建築・中国建築の様式が複合するなど、多様な宗教観や文化が合わさった珍しい寺院。
景観の良い大きな岩の上に立っており、階段を上った先に佇んでいます。
もともとは4階建てで約24mあったとされていますが、現在は3階建て。
外壁にはさまざまな彫刻がほどこされており、内部は十字に広がるなど、美しい造りになっています。
敷地内には三つの区域があり、寺院のほか、仏塔やインドボダイジュも眺められます。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
インド洋に浮かび古代から仏教王国として栄えた熱帯の島国のスリランカ。
島の南西に椰子の緑に縁取られた黄金に輝くビーチが続き
中部の丘陵地帯にはセイロン紅茶で名高い広大な茶畑が広がる変化に
富んだ自然の中に歴代の王が遺した多くの寺院・仏跡が点在しています。
ぜひ紹介した観光地を参考にスリランカ旅行のスケジュールを立ててみてくださいね!