ベトナム旅行私的おすすめスポット
目次
ベトナムとは?
ベトナムはインドシナ半島に位置し、中国、ラオス、
カンボジアと国境を接し、東は南シナ海に面しています。
19世紀に統一王朝が生まれるまでは北部・中部・南部で
違う歴史、文化を持っていました。
1887年にフランスの植民地となり、20世紀に2つのインドシナ戦争を経験し
勝利をおさめ1976年に独立国家として歩み始めました。
1986年に採択されたドイモイ政策のもとで市場経済化が進められ
2000年~2010年の平均経済成長率は7.26%と高成長を達成。
2010年には(低位)中所得国となりました。
一方で、貧富の差の拡大や環境破壊などの課題も出てきています。
交通量が多い道路
ベトナムは、日本の様に鉄道が発達しておらず
細い道も多いためバイクでの移動が主流です。
タクシーやフードデリバリーなどもバイクを使用し
現地の人々の生活に根付いています。
日本はバイク保有率が8%程度ですが
ベトナムはおよそ64%となり大幅に多いのが分かります。
そのため通勤時間帯は大量のバイクで
初めて見るときは驚くこと間違いなしです。
ベトナムにもしっかり道路交通法は存在しますが
ベトナムの人の運転はとにかく自由奔放です。
交通に関しての意識・認識は日本でのルールと
異なるところがあるので、事前に知っておくことが大切です。
おすすめスポット
①ハロン湾クルーズ
ベトナム北部のクアンニン省にあるハロン湾は、4万ヘクタールを超える広大なエリアに
1,600もの島々が奇峰の如くそそり立つ神秘的な景観の観光地です。
1994年にユネスコの世界自然遺産に登録されました。
首都ハノイから日帰りと宿泊のクルーズ船が運行しており
日帰りクルーズでは、エメラルドグリーンに輝くハロン湾の絶景はもちろん
鍾乳洞見学や船内でのシーフード満載の昼食が楽しめます。
宿泊クルーズでは、さらにシーカヤックや湾上の漁村観光
日の出や日の入りの幻想的な美しさを体験できます。
②タンロン遺跡
ハノイ駅から徒歩15分の場所にあるタンロン遺跡は、11世紀から19世紀までの
約800年の間に築かれたベトナム王朝の遺構が残る世界遺産です。
2002年に発見された遺跡は現在も発掘調査が進められており、現場を見学できます。
見どころは、巨大な石造りの門の端門。
かつては検問が行われていた場所で、皇帝の住む「敬天殿」へと通じています。
黄色い楼閣の上からはタンロン遺跡を一望できます。
遺跡内の博物館では、発掘された鳳凰の屋根飾りや
陶器等が展示されており、悠久の時の流れを感じさせます。
③ハノイ駅
1902年に建造されたハノイ駅は、レトロなルネサンス様式の駅舎が魅力。
日本では珍しくなったディーゼル機関車が行き交います。
周辺にはベトナム仏教寺院の総本山のクアン・スー寺や
かつての捕虜収容所を戦争博物館として公開しているホアロー収容所などがあります。
駅構内には飲食店がないため、列車の旅の前に腹ごしらえしておくのがおすすめ。
駅の真正面にあるレストラン Caféでは、たっぷりの香辛料と鶏肉が入った
絶品のフォー・ガーをいただくことができます。
④ハノイ旧市街
ハノイの北部に広がるハノイ旧市街。
一大商業区として賑わっていたベトナム王朝時代の
古き良き町並みが残っています。
ハノイ市随一の規模を誇るナイトマーケットや
食料品からお土産まで揃う大型屋内市場のドンスアン市場があり
ショッピングや食べ歩きにおすすめです。
旧市街南部のカウゴー通りには、小旅行ツアーの販売所やホテル
食堂が並んでいるため、旅の拠点にぴったり。
北部のタ-ヒエン通りは、夜になると屋台のテーブルチェアが
路上を埋め尽くすほど並び、多くの観光客でにぎわいます。
⑤ハノイ大教会
ホアンキエム湖の西側に位置するハノイ大教会は
120年以上もの歴史を持つハノイ最大のカトリック教会。
高さ約31mの突き出した2つの尖塔が特徴です。
見どころは、内部の祭壇に飾られた色鮮やかなステンドグラス。
教会の厳粛な雰囲気と相まり、幻想的な空間を造り出しています。
毎年クリスマスシーズンにはライトアップが行われ
闇の中に浮かび上がる美しい教会の姿を見られます。
教会前のショッピングストリートの
ニャートー通りも併せて観光するのがおすすめです。
⑥ホアンキエム湖
ハノイ市街の中心にあるホアンキエム湖は
ディンティンホアン通りとレタイトー通りに囲まれた外周約1.8kmの湖です。
文・武・医の神が祀られている玉山祠や、ベトナム王朝の初代皇帝の像が鎮座する
リータイトー公園などがあり、ハノイ市民の憩いの場となっています。
この地には、
「15世紀に起きた中国との戦争の折、ベトナムを勝利に導いた神の剣を神使である亀に奉還した」
という伝説が残っており、湖に生息する大亀は、神聖な生物として崇められています。
⑦玉山祠
玉山祠は、ホアンキエム湖の北側にあるゴックソン島と呼ばれる小さな島に建つ祠です。
13世紀に創建された鮮やかな朱色の正殿には、1288年に元とベトナム軍がぶつかった
白藤江の戦いで活躍したチャン・フン・ダオなどが祀られています。
見どころは、正殿内に展示されている体長2mに及ぶ、巨大な亀のはく製。
15世紀の戦争時に神の剣を持ち帰ったという
「還剣(ホアンキエム)伝説」
に登場する大亀と言われています。
神使である大亀の迫力ある姿は、一見の価値ありです。
⑧チョ・ドンスアン市場
ハノイ旧市街の北側、ロンビエン駅から徒歩5分の場所にあるチョ・ドンスアン市場は
食料品や雑貨、衣料品がそろうハノイ最大級の屋内型市場です。
スーパーや土産物店より安い価格で購入できるため、お土産探しにぴったりです。
甘い香りが特徴のチュングエンコーヒーや
ベトナム産のカカオ豆を使ったチョコレート等が特に人気。
ランチには、市場の南側の屋台通りがおすすめです。
ハノイ名物のバイントム(エビのかき揚げ)などをリーズナブルに味わえます。
⑨文廟
タンロン遺跡から徒歩3分の場所にある文廟(ぶんびょう)は、儒教の開祖の孔子を祀った霊廟です。
ベトナムの第3代皇帝、李聖宗(リー・タイントン)によって1070年に創建されました。
1076年にはベトナム最古の大学、国子監(こくしかん)が併設され
学問にご利益のある地として知られています。
皇帝が通ったという石造りの三関門、文廟門(ぶんびょうもん)や
ベトナム紙幣に描かれた二重の楼門、奎文閣(けいぶんかく)の風格ある姿が見どころです。
⑩タンロン水上人形劇場
ホアンキエム湖の北側に位置するタンロン水上人形劇場は
ベトナムの生活や伝説を題材とした人形劇を楽しめる劇場です。
水上人形劇とは、豊作の祈願として11世紀にベトナム北部の農村で始まった伝統芸能。
この劇場は地元の子供たちのため、1956年にホー・チ・ミン元国家主席によって建てられました。
ステージに設けられたプールの上で、イチジクの木でできた
人形たちが1話2~3分の演目を14話演じます。
公演時間が約50分と短く、炎や噴水等のバリエーション豊かな演出があるため
最後まで飽きることなく楽しめます。
番外編
●ベトナムコーヒー
コーヒーの生産量がブラジルに次いで世界第2位のベトナムは
町の至るところにカフェがあるコーヒー大国です。
ベトナムコーヒーは、苦みが強くコーヒーの色や味が濃いのが特徴。
その苦みを打ち消すために、コーヒーに練乳を入れたカフェスダーや
名前とは裏腹に砂糖とシロップがたくさん入った
ブラックコーヒーなどの飲み方が生み出されました。
ほかにも、ヨーグルトを入れてマイルドな味にしたヨーグルトコーヒーや
卵と泡立てたコンデンスミルクを入れたエッグコーヒーなど
ベトナムならではの少し変わったアレンジを楽しめます。
●バッチャン村
700年以上の歴史を持つ陶磁器のバッチャン焼きの生産地であるバッチャン村。
ハノイ旧市街にあるロンビエンバスターミナルから、バスで約40分の場所にある小さな村です。
元々レンガ生産が盛んな土地柄で、大小約100軒の工房の
1,000を超えるレンガ造りの窯が、バッチャン村の独特の景観を作っています。
トンボや蓮、菊の花の模様等の自然を描いた素朴なデザインが特徴の
バッチャン焼きは、村を入ってすぐの市場で販売しています。
市場の中の屋台では、ひき肉を米粉の皮で包んだハノイ名物のバインテーなども味わえます。
まとめ
いかがでしょうか?
ベトナムには今回紹介したタンロン遺跡や文廟などの歴史を学べる遺構や
タンロン水上人形劇場やバッチャン村などの伝統に触れられる
スポットが魅力的な首都ハノイなど観光スポットが盛りだくさんです!
日本とは異なる文化をぜひ楽しんでみてください。